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温故知新(詰パラ381号)

 今日は詰パラ381号(昭和62年11月号)を読んでみよう。期末だけあって、学校には好作が多数出ているようだが、その中から私の目を引いた2局を引用してみよう。

           小林敏樹

(詰パラ 昭和62年11月号、半期賞)

33角、同龍、93角、同龍、56金、76玉、65金迄7手詰。

 金そっぽを変化に含んだ初手の意味付けには、流石小林氏と思わせるものがある。又、連続角遠打という派手なことをした後に金が地味に動くのも、対比と見れば面白い。

           谷川浩司

(詰パラ 昭和62年11月号)

52飛成、22飛、同龍、同玉、62飛、32飛、同飛成、同玉、62飛、42飛、同飛成、同玉、72飛、52飛、同飛成、同玉、22飛、42飛、61銀、同玉、72銀、同飛、同飛成、同玉、42飛、62飛、81銀、同玉、92歩成、71玉、82銀、61玉、62飛成、同玉、42飛、61玉、71銀成、同玉、82と、61玉、72飛成迄41手詰。

 飛打飛合を繰り返しながら局面を打開していくが、その飛合の意味付けは毎回微妙に異なっている。純粋な知恵の輪でも趣向手順でもない、指将棋の力がある人にしか作れない種類の作品なのではないだろうか。

FLは源泉館特集。タイムトライアルでどうぞ。(解答は末尾)

           神無太郎

バカ詰 5手 (詰パラ 昭和62年11月号)

           神無三郎

バカ詰 5手 (詰パラ 昭和62年11月号)









(太郎作)57桂、44玉、62馬、54玉、65馬迄5手詰。
(三郎作)19角、46飛、28飛、66飛、25飛迄5手詰。

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