見出し画像

私家版・短編名作選補遺(13)

                                       (37)谷口 均

37 谷口 均(11手詰)

          (近代将棋 昭和55年4月号)

33金、12玉、24桂、同金、23金、同金、24桂、同金、13金、21玉、
33桂迄11手詰。

 24桂から23金と滑り込ませる感触がたまらない。難解派となられて久しい作者だが、個人的にはこっちの方がずっと好きだ。

           (38)有吉弘敏

38 有吉弘敏(11手詰)

          (詰パラ 昭和56年11月号 半期賞)

46馬、同桂、21飛、25桂、19金、38玉、37金、同桂成、27飛成、同成桂、
47馬迄11手詰。

 3手目21飛!無双10番を思わせる迫力満点の遠打をわずか11手で纏め上げたのは、見事という他ない。

           (39)赤羽 守

39 赤羽 守(15手詰)

          (詰パラ 平成元年3月号)

65角、56桂、同角、46玉、38桂、同香成、13角、55玉、83角成、64玉、
55龍、同玉、46角成、同玉、56馬迄15手詰。

 桂の捨合に始まり大駒の連捨てでビシッと締め括る、現代短編のお手本のような作。作者は本作により、第一回詰将棋トーナメントで優勝された。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?