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温故知新(詰パラ342号)

 今日は詰パラ342号(昭和59年8月号)を読んでみることにしよう。学校を覗くと、大学院に相馬さんの趣向作を発見!

           相馬康幸「僧都」

(詰パラ 昭和59年8月号)

33歩、同玉、34歩、32玉、43香成、同玉、44銀上、34玉、35歩、同成桂、
同銀引、33玉、34歩、43玉、44歩、32玉、33歩成、同玉、25桂、同成桂、
「34歩、32玉、43歩成、同玉、44銀上、34玉、35歩、同成桂、同銀引、33玉、34歩、43玉、44歩、32玉、33歩成、同玉、25桂、同成桂」
「34歩…同成桂」
「34歩…同香」
 34歩、32玉、43歩成、同玉、44銀上、34玉、35銀上迄81手詰。

 1サイクルあたり4枚の歩を消費して成桂を剥がしていく。相馬さんの作にしては細かい綾があって、結構考えさせられた。

それから、いかにもデパート向きといった感じの作品を見つけた。

           森 美憲

(詰パラ 昭和59年8月号)

12飛、22桂、42飛、同玉、22飛成、32香、31銀、41玉、
「33桂、同銀、42歩、同銀、同銀成、同玉、31銀、41玉」
「33桂、同銀…41玉」
33桂、同角、42歩、同角、同銀成、同玉、31角、41玉、33桂、同香、
42龍迄35手詰。

 普通無仕掛けというと難渋なだけで手順がイマイチというものが多いが、これは全然違う。殆ど紛れるところもなく、すぐに剥がし趣向に入ることが出来る。銀剥がしの順序は非限定だが、余り気にならないだろう。
 デパートって、元々こういうABC評価にそぐわない、例えるならば「美人じゃないけど、どことなく可愛げのある」作品の発表場所だったよねえ?

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