詰工房参加記(平成25年)その1

 先日、久々に詰工房に参加してきたが、色々と刺激を受けることが多く、実に有意義な数日間だった。その間にあったことを、思い出せるうちに書き留めておこう。

 26日の9時頃、七戸十和田駅を出発。昔は新幹線に乗ろうとすればまず八戸まで出なければならず、それが既に大変だったのだが(もっとも、更に昔はまず三沢からL特急に乗って盛岡まで行かねばならなかったのだ)、今は地元に駅ができたので随分楽にはなった。車内でOrbitの作品に目を通そうとしたが、うつらうつらしていたので大して捗らず。やはり年だねえ。
 東京には12時に到着。ちょうど昼だし、東京駅はリニューアルしたと聞いていたので、地下の食堂街に行ってみることにした。予想はしていたものの、やはり相当混んでいる。しばらく彷徨ったが、奥の方に行くと何とか座れそうな蕎麦屋を発見したので、そこでお昼とした。しかし、1300円もする天ぷらそば定食だったのに、運ばれてきた蕎麦の量を見て内心「えっ、これだけ」と驚く。青森だったら、この倍はないと暴動が起こるに違いない(笑)。すぐに平らげて大井町へ向かう。

 大井町の駅を出ると、小雨がぱらついている。でも、台風の影響で大雨になるかと思われていたのだから、この天気なら御の字だ。きゅりあんの4階には1時過ぎに着いたが、既に金子さんを始めとする数名の方がいらっしゃった。徐々に参加者も増えて、3時ごろにはもう15名ほどいただろうか。小林さん、加藤さん、近藤さんをはじめとする詰キスト(プロブレミスト、フェアリスト)の方々のお話を伺い、楽しいひと時を過ごすことができた。加藤さんには全国大会の際に幻の雑誌「カピタン」を全冊頂いた(フラッシュメモリに)ので、そのお返しに高坂文庫から数作プルーフゲームの本をお渡ししたのだが、果たしてこんなもんでお礼になっているかな?それから近藤さんには「小さな絵」にサインを頂いた。これでまた我が家に家宝が一つ増えたぞ!

 5時に会場を出て、2次会に移動。ここでは芹田さんの横に陣取り(そもそも、今回工房に参加したのは全国大会で芹田さんと飲めなかったからだ)、角さんの楽しい(=活字にできない)お話を沢山聞かせて頂いた。芹田さんは相変わらず旺盛な創作活動を継続されているようで、席に着くとすかさず図面を渡された。暗算では全然見えず、隣の馬屋原君の盤を借りて10分か15分かけ、ようやく13手のそれっぽい筋を見付けたら、何と誤解!ビールが運ばれる前だったから、「飲んでいたから」という言い訳も利かない(泣)。そういえば、ACTに参加していた頃もこういう体験を幾度となくしたんだよなあ。「暗算で一目」なんていうカッコ良いことはできなくても、せめて人並みには解けないとやはりダメだねえ。
 楽しい酒宴は8時ごろまで続いたであろうか。「庄や」を出て、さあ次は3次会かと思いきや、ここでお開きとのこと。4年前と違い、もうみんな若くないということかな?この後私は小林さんに連れられて、今夜の宿泊先である小林宅へと向かったのだった。(続く)

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