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温故知新(詰パラ296号)

 今日は詰パラ296号(昭和55年10月号)を読んでみよう。読み進めていくと、フェアリーランドで第6回の前衛賞が発表されている。この年の前衛賞は、大賞が左真樹氏の天竺詰、短編賞は該当作無し。
 では、左氏の作品を以下に載せておこう。

           左 真樹

天竺詰(詰パラ 昭和54年2月号)

25銀、同角、32玉、11玉、21桂成、12玉、14香、同角、65玉、62玉、
54桂、同角、29玉、65角、同香、同玉、56角、21玉、22金、同玉、
34桂迄21手詰。

 双方の玉が盤面を所狭しと飛び回る。天竺ルールの特性が存分に発揮されている作と言えるだろう。

 この結果稿には第1回から第5回までの前衛賞受賞作のリストも載っているので、これも転載しておこう。

 尚、第5回の大賞の左真樹作のみ天竺詰で、後は全部バカ詰である。このころの前衛賞は長編賞と短編賞のみで中篇賞というものはなく、受賞作の中から特に優れた作品を大賞としている模様(これまでのところ大賞を受賞したのは全部長編だが、長編賞=大賞という訳でもないようだ)。短編と長編の区分は20手と書いてあるが、これは議論のあるところだろう。もし推理将棋や将棋パズルに賞を出すとしたら、どういった区分が妥当だろうか。

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