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温故知新(詰パラ435号-02)

 引き続き435号から。中学で大家と巨匠による夢の競演が実現しているので、早速紹介しよう。

           小林敏樹

(詰パラ 平成4年5月号)

84角、55玉、75飛、56玉、65角成、57玉、47馬、66玉、57馬、同玉、
55飛迄11手詰。

 舞台装置を構成するところから始めて、11手で収めたところがスゴイ。角筋を止める3手目の意味付けのシンプルさが成功の要因か。

           上田吉一

(詰パラ 平成4年5月号)

35角、27飛成、同香、26桂、36金、16玉、18飛、同桂成、17金、同成桂、26金迄11手詰。

 この初形から二段中合とは!纏め方も完璧。一体どうやって作ればこう何もかも旨くいくのだろうか?

 最後は短大から。

           石川英樹

(詰パラ 平成4年5月号)

54角、イ32馬、22香、31玉、43桂、同馬、21香成、同馬、同角成、同玉、54角、32角、22香、31玉、43桂、同角、21香成、同角、22歩成、同玉、24香、33玉、23香成、34玉、24と迄25手詰。

イ32歩は33桂、同桂、22香、同馬、同歩成、同玉、23香以下。
イ32金は33桂、同桂、22香、同馬、同歩成、同玉、32角成、同玉、54角、43合、42金以下。
イ32銀は22香、同馬、同歩成、同玉、34桂、同と、32角成、同玉、54角、43合、23銀以下。

 趣向と呼ぶには物足りないが、リフレインが楽しめる作。この作者は寡作だが、「将」(知ってる?)などにも好作を発表していた記憶がある。

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