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温故知新(詰パラ350号-03)

 今日はまず、デパートから相馬康幸氏の作品を引用しよう。

           相馬康幸

(詰パラ 昭和60年4月号)

12歩、同玉、13歩、同玉、11飛、12金、14歩、同玉、12飛成、13金、
15歩、同玉、13龍、14金、16歩、同玉、14龍、15金、17歩、同玉、
15龍、16桂、同龍、同玉、15金、同玉、14金、同玉、13金、同玉、
12金、同玉、21角、同玉、13桂、11玉、12銀、同玉、21角、13玉、
12飛迄41手詰。

 氏以外には絶対に思いつかないユニークな初形と手順。まさしく相馬ワールド全開の作品と言えるだろう。ある意味、氏の詰将棋の中で一番オリジナリティのある作品ではなかろうか。

 次は、フェアリーランドから大御所の双玉バカ自殺詰を2作紹介しよう。

             左 真樹

バカ自殺詰 8手(詰パラ 昭和60年4月号)

99香、98角、81飛、同玉、18角、27飛、21飛、同角成迄8手詰。

 初手で合駒を出し、そのピンを外して、続いて支え駒を発生させて詰上げる。バカ自殺詰としては標準的な構成だが、玉方に飛を渡すところと盤面を最大限に広く使っているところは流石に巧いものだと感心させられる。

            橋本孝治

バカ自殺詰 10手(詰パラ 昭和60年4月号)

59香、58飛、同香、57飛、24飛、34角、44金、64玉、37角、同飛成迄
10手詰。

 バカ自殺詰でも、持駒を合駒で入手するとなると手順の想定がかなり難しくなる。本作のセールスポイントは、24飛と44金がいずれもself blockになっているところか。詰め上がりもカッコいい。

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