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温故知新(詰パラ397号-02)

 引き続き397号。今回は、トーナメント、マラソンとデパートから1作ずつ引用してみよう。

           赤羽 守

(詰パラ 平成元年3月号)

65角、56桂、同角、46玉、38桂、同香成、13角、55玉、83角成、
64玉、 55龍、同玉、46角成、同玉、56馬迄15手詰。

 トレードマークである「強烈な一手」こそないものの、推敲を尽くした配置・手順は見事の一言に尽きる。収束の引き戻しの豪快さが印象に残る一局。

           富沢岳史

(詰パラ 平成元年3月号)

23桂成、同玉、22と、24玉、23と、同玉、35桂、24玉、21飛生、23歩、同飛生、15玉、26銀、同桂、16歩、14玉、25飛成、同桂、32角成、24玉、23馬迄21手詰。

 8手かけて21とを消去した後の飛生-歩捨合の応酬が主眼。やや新鮮味に欠けるテーマのようにも思えるが、これだけ綺麗に仕上げられては文句のつけようがない。ちなみに、解答者111名中誤解者は29名だった。

           山田康平「ダブルクロス」

(詰パラ 平成元年3月号)

14歩、同玉、15飛、23玉、24歩、同玉、25飛、13玉、14歩、同玉、26桂、13玉、15飛、22玉、23歩、同玉、34金、22玉、25飛、13玉、46角、35歩、同角、同桂、15飛、22玉、14桂、13玉、22桂成、同玉、25飛、13玉、14歩、同玉、15飛迄35手詰。

 コーヘー君お得意のミニ知恵の輪趣向。こうして一寸ずつ局面をほぐしていく作品は、作者の才能が最も発揮されている分野のように思える。

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