楽しいレトロプロブレム(21)
(20) Luigi Ceriani (Chess Amateur 1929, HM.)
まず、なくなった駒の確認から。白はQRRBBPPの7枚で、黒はQRRBB
SSPの8枚。また、白側の駒取りはPg7による4枚で、黒側の駒取りはPc5,c6,f4による3枚です。
a)は、b1に白Bを追加して1.Ba2#ですね。g8にBを追加した場合、このBは成駒ということになりますが、白側の駒取りが多過ぎてillegalです。
ではb)はどうでしょうか。今度はh筋の白Pを利用すれば、f8にBを追加してもlegal positionになりますね。従って、作意は1.Bxe7#となります。
c)の場合は、黒Pによる駒取りが6枚となり、これで黒側の駒取りは尽きています。従って、白Bをc1以外に追加すると黒の駒取りが多過ぎてillegal。作意は1.b3#となります。
作者のL.Cerianiはレトロ界の巨人。その創作力は、本作からも十分に窺い知ることができます。
(21) Gianni Donati (Thema Danicum 97 01/2000)
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