私家版・短編名作選補遺(16)
(46)柳原裕司
(詰パラ 昭和61年2月号 半期賞)
66金、44玉、74龍、45玉、44龍、同玉、56金迄7手詰。
バッテリーをわざわざ重くする初手の金打が強烈!短編作家は星の数ほどいるが、その中においてもこの作者の感覚の鋭さは群を抜いている。
(47)片秋長太郎
(将棋世界 平成10年5月号)
16香、同桂、26龍、同玉、25飛、17玉、29桂、18玉、28馬、同桂成、
15飛迄11手詰。
28馬と捨てて15飛というのが洒落た詰め上がり。桂の二段跳ねも付加価値として利いている。きびきびとした展開が印象的な作品。
(48)宗岡博之
(詰パラ 平成8年3月号)
25桂、同歩、34金、32玉、33飛、21玉、12角、同玉、23金、21玉、
31飛成、同玉、32金打迄13手詰。
3手目34金と単騎で突っ込むのが狙いの一手だが、これが全く無理のない初形で実現できていることが素晴らしい。配置・手順を含めた全体の調和性に、作者の意識の高さが表れている。
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