全国大会参加記(平成21年)その3

 中村さんから看寿賞授与の際の写真撮影を頼まれていたので、第一部終了迄はきちんと席についていた。一旦休憩に入り、第二部からは小泉氏のところへ行って、解答競争もサボってプルーフゲームの話を再開。でも、もしかしたら小泉氏は解答競争に参加したかったのかもと、今頃になって反省している。バカだねえ。
 橋本作品の魅力について熱く語っていると、若島さんが横にいらっしゃって「高坂君、ちょっと頼みがあるんだけど」と仰る。はっきり言って、これは脅迫みたいなものだ(笑)。だって、若島先生直々のお願いなんて断れる訳ないでしょ!(まだ詳細は秘密だが、なかなか面白い企画なので、お楽しみに)

 嘉則さんによるTTT4の課題の説明が始まると聞いて、また自分の席に戻る。課題はZilahi、そして「4手目の局面が初形と一箇所だけ違っている」というテーマ。成る程確かに作りやすそうなテーマだと、こちらは納得していたのだが、隣の中村さんからすかさず「角が43から消え、16に角が出現しているのだから、2箇所の異動があることになるのではないか?」と尋ねられた。
 こういうのはほんとは厳密に定義すべきだとは思うんだけど、主催の若島さんが「曖昧な部分があってもいい」という主義なので、恐らくはこれからも「作者が定義を満たしていると思えばそれでOK」という路線は続くだろう。もっとも、若島さんの言いたいことは「与えられた主題を創作動機として、面白い作品を作ってくれたらそれでいい」ということなんだと思う。確かに、条件を満たしているけど面白くない作より、条件をみたしていないかもしれないけど面白い作の方がずっといい。
 嘉則さんのそつのないプレゼンを聞き終えてからまた後ろの方に戻ろうとしたら、小泉さんの横には小林敏樹さんがいらっしゃり、そこで某大作家の短編を見せて頂いた。こういうのを暗算ですらすらっと解いてみせたら格好良いんだけど、残念ながら初手から紛れに入ってしまう。一人一言をBGMに延々と考え続けたが、結局解けず。まあ、普段何も解いていないのにこういう場で解ける訳もない。でも、初手が違っていることに思い至ればもしかしたら解けたかなと思うと、やはり悔しいなあ。

 最後に集合写真を撮って(みなさんゴメンなさい。5台もあったデジカメのうちのひとつです)、フォーマルな方の全国大会は終了。さて、これからが私にとっての本番だ(笑)。

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