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温故知新(詰パラ393号)

 今日は詰パラ393号(昭和63年11月号)を読んでみることにしよう。この頃から私もパラに解答を送るようになったので、作品を見ると色々と思い出が蘇ってくる。では、そういう作品を2作紹介しよう。

           大橋健司

(詰パラ 昭和63年11月号)

43桂、61玉、64香、63金、94角、同銀、63香、71玉、83桂、同馬、61香成、81玉、93桂、同馬、71成香、同馬、92金迄17手詰。

 今では「期末=難解」という公式が成立しなくなってしまったが、昔は「期末が似合う」とみなされている人が何人かいて、大橋健司氏はその代表的な作家だった。
 本作では5手目の94角が急所の一着。ここさえ過ぎれば後は簡単だが、当時の私は作者名に押されてしまってこの手が見えず(←情けないねえ)、相馬君に解いて貰った記憶がある。

           明石六郎

(詰パラ 昭和63年11月号)

66角、55桂、21桂成、同玉、33桂、11玉、15香、14桂、21桂成、同玉、
13桂、11玉、55角、同飛、21桂成、同玉、33桂、11玉、14香、同銀、
21桂成、同玉、13桂、11玉、31龍、12玉、21龍、13玉、24角成迄29手詰。

 こういうカワイイ趣向を作らせたらこの人の右に出るものはいない。相馬さんとは又違った、郷土玩具のような素朴な美しさを感じる。

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