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畳の新しい魅力!「畳嫌い」を克服して「畳好き」になるコツ

畳に対して「嫌い」という気持ちを持っている皆さん、その理由は何ですか?もしかして、畳特有の匂いや手入れの大変さ、ダニやカビの心配からでしょうか?

心配無用です!この記事を読めば、畳の持つ意外な魅力や、その悩みを解消するためのコツを学べます。畳生活が持つ心地よさとは何か、実はまだ見ぬ畳の良さを一緒に探ってみましょう。読み進めるうちに、あなたの「畳嫌い」が「畳好き」に変わるかもしれませんよ。


この記事のポイント:

  1. 畳に対する一般的な誤解を解明し、その原因と対策を明らかにする。

  2. 畳のメリットとフローリングとの比較を通じて、畳の魅力を再発見する。

  3. 畳生活を快適にするための実用的なアドバイスとメンテナンス方法を提供する。

  4. 畳の新鮮な視点を提供し、畳嫌いの人も畳を好きになる可能性を探る。


【執筆者】前田畳店 代表 前田昌俊
・岩手県盛岡市で60年以上続き地元の皆様に愛され続けている 前田畳店の二代目店主
・畳、襖、障子、壁紙、網戸の張り替えと襖紙販売店『和紙屋』代表
・現在登録者4000人の襖系Youtuber https://youtube.com/@tatami777
・畳技能士資格、畳職人指導員資格と壁装技能資格を保有の51歳



畳嫌いの理由と畳の基本を知る

この章では、畳を嫌う人が感じている不快感の原因を掘り下げ、畳についての基本的な知識を共有します。畳のメリットと誤解を解き明かすことで、畳に新しいイメージを持ってもらうことを目指します。


  • 目次

    • 畳が苦手な理由は何?

    • 畳の基本知識とメリット

    • 畳とフローリングの比較

畳が苦手な理由は何?


畳に対する嫌悪感を持つ理由は人それぞれですが、主にいくつかの共通点があります。一番の理由は、畳特有の「匂い」です。新しい畳にはい草の自然な香りがありますが、このにおいが苦手だと感じる人もいます。時間が経つと減少しますが、感受性には個人差があるため、すぐには慣れない方もいるでしょう。

次に、「ダニ」や「カビ」の問題です。畳は湿気を吸収しやすく、不適切な環境下ではダニやカビが発生しやすくなります。これが健康への懸念を引き起こし、特にアレルギーを持つ人には大きな問題となります。
また、「掃除の手間」も畳が苦手な理由の一つです。畳の表面はフローリングより掃除が難しく、特に汚れが目立ちやすいと感じる方も多いです。汚れがついてしまった場合の掃除やメンテナンスは、畳に慣れていないと大変に感じることがあります。

さらに、畳の「感触」が苦手という人もいます。フローリングに慣れていると、畳の柔らかさや凹凸が不快に感じられることがあるようです。畳の上での生活が馴染み深い日本文化ではありますが、育った環境や個人の好みによって、感じ方は大きく異なります。

これらの理由を詳しく知ることで、畳に対する苦手意識を克服するための適切な対策を講じることが可能になります。畳のデメリットと感じる部分に焦点を当て、それらを解決することで、畳生活をより快適に楽しむことができるようになるでしょう。


畳の基本知識とメリット


畳は日本の伝統的な床材で、主にい草を使って編まれています。い草は自然素材であるため、畳からは独特の香りが漂います。この香りにはリラックス効果があり、心身の安らぎを促すと言われています。畳の色合いや質感も、和室の落ち着いた雰囲気を作り出す重要な要素です。

畳の最大のメリットは、その自然な調湿機能にあります。い草には空気中の湿気を吸収し、適度に放出する性質があるため、室内環境を快適に保つことができます。これは特に日本の湿気の多い気候に適しており、夏は涼しく、冬は暖かい室内環境を提供します。

また、畳は歩行時の衝撃を和らげる柔らかな弾力性があります。これにより、足腰への負担が軽減され、長時間立っていても疲れにくいです。小さな子供や高齢者にも安全で、転倒時の怪我のリスクを低減します。

さらに、畳は音の吸収性にも優れています。階下への足音を軽減することができるため、集合住宅でも配慮が必要な騒音問題に効果的です。静かな環境を好む人にとっては、畳は理想的な床材と言えるでしょう。

畳のもう一つの魅力は、自然素材であることからくるエコフレンドリーな側面です。使用後の畳は焼却しても有害なガスが出にくく、環境への負担が少ないです。さらに、定期的な交換が必要ですが、これは畳を新鮮で清潔に保つという側面もあります。

これらの特性から、畳は単なる床材以上の価値を持っています。畳の知識を深めることで、そのメリットを最大限に活用し、快適な住まい作りに役立てることができます。

畳とフローリングの比較

畳とフローリングの人気度を比較する架空のデータを元にしたグラフです


畳とフローリングは、それぞれが持つ特性により、住宅内の床材として利用されています。ここでは、両者の特徴とメリット、デメリットを比較し、どのような場面でどちらが適しているかを掘り下げてみましょう。

畳は、先に述べたように、自然素材であるい草を使用しており、調湿機能やリラックス効果のある香り、足腰に優しい柔らかさを提供します。また、音を吸収しやすく、部屋での生活音を抑えることができるので、静かな生活空間を好む方に適しています。ただし、畳は湿気や汚れに弱く、定期的なメンテナンスや交換が必要となります。

一方、フローリングは見た目のモダンさや掃除のしやすさが魅力です。硬い表面は汚れが付きにくく、掃除機やモップで簡単に清潔を保つことができます。また、インテリアとの調和が取りやすく、洋室や現代的な住宅デザインによく合います。しかし、硬さゆえに足音が響きやすく、階下への音漏れが問題になる場合もあります。また、冷たさを感じやすいため、寒冷地では床暖房などの暖房設備と組み合わせることが一般的です。

畳とフローリングの選択においては、生活スタイルや家族構成、住宅の構造、個人の好みなどが大きく影響します。例えば、小さな子供や高齢者がいる家庭では、安全性や足腰への負担を考慮して畳を選ぶことが多いです。一方で、シンプルでスタイリッシュなインテリアを好む方や、掃除の手軽さを重視する方はフローリングを選ぶ傾向にあります。

最終的には、各々の生活環境に最適な床材を選択することが重要です。畳とフローリング、それぞれの特性を理解し、自分や家族のライフスタイルに合わせた最良の選択をすることが、快適な住まいづくりにつながります。

畳嫌いから畳の魅力を再発見!

この章では、畳嫌いの方々が畳の良さを再発見し、畳に対する新たな愛着を育むための情報を提供します。畳を上手に生活に取り入れるコツや、畳の魅力を最大限に活かす方法について探ります。


  • 目次

    • 畳をフローリング風にする方法

    • 新しい畳の匂いへの対応方法

    • 畳の魅力を再発見!総括

畳をフローリング風にする方法

畳の自然な魅力は素晴らしいものがありますが、インテリアの好みやライフスタイルによっては、もう少しモダンな雰囲気を求めることもあるでしょう。畳をフローリング風に見せることは、実はいくつかのシンプルな方法で実現できます。

一つの方法は、畳の上に大きなラグやカーペットを敷くことです。これにより、部屋の印象を一新させるとともに、畳の快適さとフローリングのスタイリッシュさを両立させることができます。ラグやカーペットの素材や色を選ぶことで、部屋のテーマや季節感を演出することも可能です。

また、畳表を変えることで、見た目を大きく変えることもできます。現代的なデザインの畳表や色を変えた畳表を選ぶことで、畳が持つ伝統的なイメージを保ちつつ、モダンな印象にすることが可能です。畳屋に相談すれば、部屋のインテリアに合わせたオーダーメイドの畳表を選ぶこともできます。

畳とフローリングの融合デザインも人気があります。たとえば、部屋の一部を畳で、他の部分をフローリングにすることで、和洋折衷のインテリアが楽しめます。これにより、畳の快適性とフローリングの機能性を併せ持つ部屋作りが可能になります。

これらの方法により、畳の部屋をフローリング風にアレンジすることで、畳の新しい使い方や楽しみ方を見出すことができるでしょう。畳の伝統的な魅力を残しつつ、現代のライフスタイルに合わせたインテリアを実現することで、畳生活の新たな可能性が広がります。

新しい畳の匂いへの対応方法


新しい畳の匂いは、自然で心地よいものと感じる人もいれば、強くて苦手と感じる人もいます。畳の匂いはい草由来で、時間が経つにつれて自然と薄れていきますが、最初はその特有の香りに慣れるまで時間がかかることがあります。ここでは、新しい畳の匂いに対応する方法をいくつか紹介します。

  1. こまめな換気を行う
    新しい畳の匂いを早く薄めるには、換気が効果的です。窓を定期的に開けて空気を入れ替えることで、畳の匂いを自然に和らげることができます。特に晴れた日は、風通しを良くするとより効果的です。

  2. 活性炭や消臭剤を使用する
    活性炭には優れた消臭効果があります。畳の近くに活性炭を置くことで、匂いを吸着させることができます。また、市販の消臭剤や、畳専用の消臭スプレーを使うことも一つの手段です。これらは、匂いを中和する助けとなります。

  3. 香りを利用する
    アロマオイルやお香を使用して、新しい畳の匂いに別の香りを加えることも有効です。ただし、畳に直接アロマオイルを垂らすとシミになる可能性があるため、部屋の別の場所で使用することをお勧めします。

  4. 時間を味方につける
    新しい畳の匂いは、時間が経てば自然に薄れていきます。最初は強く感じる匂いも、数週間から数か月でだんだんと馴染んでいきます。その期間、匂いに慣れながら畳の良さを再発見することも一つの楽しみです。

これらの対策を取ることで、新しい畳の匂いによる不快感を軽減し、畳の新しい生活を快適にスタートさせることができるでしょう。畳の匂いへの対応方法を知ることは、畳との共生をより良いものにするための重要なステップです。

★畳の新しい魅力!「畳嫌い」を克服して「畳好き」になるコツの総括


畳は日本の伝統的な要素を持ちながら、現代の住宅にもしっかりと根付いています。その自然な素材感、調湿機能、足腰に優しい柔らかさなど、改めて畳の良さを知ることで、畳生活の新たな可能性が広がります。畳嫌いの方でも、畳の取り入れ方を工夫することで、生活に彩りと快適さをもたらすことができます。


✔️ 畳に対する誤解を解き明かす
✔️ 畳の自然な調湿機能のメリット
✔️ 畳のリラックス効果を提供する香り
✔️ 畳とフローリングの機能的比較
✔️ 畳の掃除とメンテナンスのポイント
✔️ 畳が健康にもたらす影響
✔️ 畳の色や質感のバリエーション
✔️ モダンなインテリアと畳の組み合わせ
✔️ 畳生活のエコフレンドリーな側面
✔️ 畳の音吸収性による静かな空間作り
✔️ 畳生活の心地よさの再発見
✔️ 畳を好きになるための工夫とアイデア
✔️ 新しい畳の匂い対策方法
✔️ 畳をフローリング風にアレンジする方法
✔️ 畳の新たな魅力と生活への取り入れ方


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