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民泊・旅館オーナー必見!畳の裏返しの真実とメンテナンスの極意


民泊や旅館を運営する皆さんにとって、畳の手入れと維持は日々の業務の重要な一部です。畳は、日本の伝統と文化を反映するだけでなく、お客様に心地よい宿泊体験を提供するための重要な要素でもあります。

しかし、畳のメンテナンスや取り扱いに関しては、しばしば誤解や不確かな情報が飛び交います。特に、「畳の表側が摩耗したら裏返して使う」という考えは、多くのオーナー間で広く信じられていますが、これは実は一般的な誤解なのです。

この記事では、畳の裏返しに関する一般的な誤解に焦点を当て、畳の適切な取り扱い方法を探求します。また、畳の寿命を延ばし、コスト効率を高めるための実践的なアドバイスも提供します。

正しい知識と方法を身につけることで、お客様に最高の滞在体験を提供し、同時に畳の維持管理コストを最適化することが可能になります。それでは、畳の世界への旅を始めましょう。

目次
・畳の裏返しに関する一般的な誤解
・畳の裏と表の違い
・長持ちさせるための畳の正しい手入れ方法
・コスト効率の良い畳の交換方法
・まとめ
・前田畳店の紹介


畳の裏返しに関する一般的な誤解

畳の裏返しに関しては、多くの民泊や旅館のオーナーの間で一般的な誤解が存在します。多くの方々は、「畳が摩耗したら、単に裏返せば新しいように見え、コストを節約できる」と考えています。しかし、これは畳の構造と用途を理解する上での大きな誤解となります。

畳は表面と裏面で異なる構造

まず、畳は表面と裏面で異なる構造をしています。表面は特に歩行や座るために設計されており、耐久性と快適性が重視されています。一方、裏面はこのような使用を想定しておらず、耐久性や快適性に欠ける造りとなっています。そのため、裏面を上にして使用することは出来ません。

また、畳の表面(ござ)は、表側にしか施されていない特別な加工が施されて見た目も美しく保たれています。裏面にはこのような加工は施されていないため、裏返して使用すると一般的な畳はほど遠くなってしまいます。

畳の表と裏では裏面の面積は小さい

さらに、畳は隙間なく敷き詰めるために、裏面がわずかに小さく作られています。その結果、仮に裏返しにした場合、畳同士の間に隙間が生じ、見た目が悪くなるだけでなく、ダニやカビの原因ともなり得ます。

このように、畳の裏返しとは『畳のゴザだけを裏にする事でありそのままひっくり返して使う事ではありません』。正しい知識に基づく対応が必要です。次のセクションでは、畳の正しい手入れ方法について詳しく見ていきましょう。

畳ゴザの裏はキレイなのでゴザだけをひっくり返して使う事を畳の裏返しと言う

畳の裏と表の違い

畳を適切に管理し、その美しさと機能性を長持ちさせるためには、畳の裏と表の違いを理解することが重要です。畳の裏と表は見た目だけでなく、構造と用途においても大きな違いがあります。

表面の特徴

畳の表面は主に使用される側で、特別な加工が施されています。この部分は、繊細なイグサ(藺草)で編まれ、歩行や座るために設計されています。イグサは通気性が良く、湿度を調節する効果があり、快適な座り心地を提供します。また、表面は耐久性に優れ、日常の使用に耐えるように作られています。

裏面の特徴

一方、畳の裏面は、主に畳が敷かれる床との接触面として機能します。この面はイグサ使われていないのが一般的でワラのゴミを落とさないようにビニールシートや湿気・虫対策のシートが使われています。また、裏面は表面と異なり、見た目の美しさや快適性を考慮して作られていないため、直接使用する目的には適していません。


サイズの違い

さらに、畳は隙間なく敷くため、裏面が少し小さく作られています。このため、裏返して使用すると、畳同士の間に隙間が生じ、これが清掃の問題や見た目の悪さを引き起こす原因となります。敷けない事もありませんが仮に、敷いたとしても隙間から湿気や汚れが入り込むことで、畳の寿命が短くなる可能性もあります。

使用とメンテナンスは?

表面は定期的な清掃と適切なメンテナンスによって、長期間にわたりその美しさと機能性を維持することができます。反対に、裏面を使用することは、基本的に出来ませんのでゴザを新品に変える『畳の表替え(おもてがえ)』か原状付いているゴザをひっくリ返す『畳の裏返し』となります。

ゆえに『畳の裏返し』はゴザ代がかからない為に一般的に畳の工事としては一番コスパの良いリフォームとなります。

この章で明らかにしたように、畳の表と裏の違いを理解し、適切に取り扱うことが、長持ちさせるための鍵です。次のセクションでは、畳を長持ちさせるための正しい手入れ方法について詳しく掘り下げていきます。


長持ちさせるための畳の正しい手入れ方法


畳の美しさと機能性を長持ちさせるためには、適切な手入れとメンテナンスが不可欠です。以下に、畳を長持ちさせるための基本的なケアとメンテナンスのポイントを紹介します。

定期的な清掃

  • 掃除機の使用: 畳表面のホコリや小さなゴミは掃除機で定期的に吸い取ります。掃除機のブラシを使うときは、イグサを傷つけないように注意しましょう。

  • 湿拭き: 月に一度程度、柔らかい布を水で湿らせて軽く絞り、畳を拭いてください。水分は適度にし、畳を濡らしすぎないように注意が必要です。

適切な湿度管理

  • 畳は湿度に敏感です。室内の湿度が高すぎるとカビが生えやすくなります。除湿機やエアコンを適宜使用して、室内の湿度を適切に保ちましょう。

日光の利用

  • 定期的に畳を日光に当てることで、自然に湿気を取り除き、カビの発生を抑えることができます。しかし、直射日光は畳の色あせを招くので、長時間の晒しすぎには注意してください。


プロのメンテナンス

  • 年に一度はプロの畳屋によるメンテナンスをお勧めします。しかし、どのハウスクリーニングサービスを選べば良いか迷っていませんか?当店のライブドアブログで「あなたにピッタリのハウスクリーニングサービスを選ぼう!3社徹底比較」という記事をご紹介しています。この記事では、トップクラスのハウスクリーニングサービス3社を徹底比較し、各社の特徴やサービス内容を詳しく解説しています。畳のメンテナンスを検討している民泊や旅館のオーナー様にとって、最適な選択をするための貴重な情報源となるでしょう。ぜひチェックしてみてください。


畳の回転使用

  • 同じ場所が常に使用されると、その部分だけが特に摩耗しやすくなります。定期的に畳を回転させることで、摩耗を均等にし、全体的な寿命を延ばすことができます。ただし畳の寸法は1枚づつ違うので出来ない場合が多いのでその時は畳屋さんに相談ください。

畳の適切なケアとメンテナンスを行うことで、その美しさと快適性を長期間保つことが可能です。次のセクションでは、コスト効率の良い畳の交換方法についてご紹介します。


コスト効率の良い畳の交換方法


畳の交換は、民泊や旅館の運営において避けられない費用ですが、コスト効率を考えた交換方法を採用することで、出費を最適化することが可能です。以下に、コストを抑えながら効果的に畳を更新する方法をご紹介します。

部分の検討

  • 畳の全面交換(新品)はコストが高くつくことがあります。全体のうち特に摩耗が激しい部分だけを交換することで、全体的なコストを大幅に削減できます。例えば畳のゴザと縁だけを替える『表替え(おもてがえ)』がこれにあたります。

畳のリバーシブル化『畳の裏返し』

  • 畳は一方が摩耗した場合、裏返してもう一方の面を使用することができ、長期間にわたって畳を使用することが可能になります。ただし完全に擦り切れてしまったり、ジュースやお酒をこぼしてしまい裏側にまでシミにさせない事が前提となります。

畳の種類を選ぶ

  • 畳には様々な種類があります。耐久性に優れたイグサ(和紙製や樹脂製)の畳は長持ちしますが、初期費用が高い場合があります。予算に合わせて、最適な畳を選ぶことが重要です。置き畳を敷くと言う方法も考えられます。畳専門店よりネット通販の方が種類がありチョイスの選択が多いので寸法さえあえばそちらをおすすめします。

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定期的なメンテナンス

  • 定期的なメンテナンスは、畳を交換する頻度を減らすことにつながります。専門の畳屋によるプロのメンテナンスは、長期的な視点で見るとコストを抑えることに役立ちます。

割引やキャンペーンの活用

  • 畳屋やハウスクリーニングサービスが提供する割引やキャンペーンを利用することで、交換コストを抑えることができます。季節ごとのプロモーションやリピーター割引などを活用しましょう。

以上の方法を採用することで、畳の交換に関わるコストを抑えながら、民泊や旅館の質を保つことができます。

▼動画【事前チェック】畳の裏返しの地域相場などテレビで使用する畳を作りながら解説致します


まとめ

畳は、民泊や旅館の魅力の一部であり、適切な手入れとメンテナンスによって、その美しさと機能性を長期間保つことができます。この記事を通じて、畳の裏返しに関する一般的な誤解を解消し、畳の正しい手入れ方法を学びました。

畳の表と裏の構造的な違いを理解し、裏返しによる使用を避けることが重要です。また、定期的な清掃、適切な湿度管理、日光の利用、そしてプロによるメンテナンスは、畳の寿命を延ばし、その美しさを保持するために不可欠です。

コスト効率を考慮した畳の交換方法を採用し、部分交換やリバーシブル畳の利用、適切な種類の選択、割引やキャンペーンの活用は、経済的な負担を軽減しながら品質を維持するのに役立ちます。

畳の適切な管理は、お客様に快適な体験を提供し、日本の伝統的な美しさを保持するための鍵です。これらのヒントを活用し、畳の美しさと機能性を長持ちさせましょう。

また、前田畳店では、畳の裏返しに関するご相談にも対応しております。もし畳の状態に不安がある場合や、畳の交換、メンテナンスに関するご質問があれば、お気軽にご相談ください。私たちは、畳の専門知識を活用して、あなたの畳が最高の状態を保つためのサポートを提供いたします。前田畳店は、畳の美しさと機能性を長持ちさせるためのお手伝いをいたします。

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【執筆者】前田畳店 代表 前田昌俊
・岩手県盛岡市で60年以上続き地元の皆様に愛され続けている 前田畳店の二代目店主
・畳、襖、障子、壁紙、網戸の張り替えと襖紙販売店『和紙屋』代表
・現在登録者4000人の襖系Youtuber https://youtube.com/@tatami777
・畳技能士資格、畳職人指導員資格と壁装技能資格を保有
・『お客様への真心』が仕事の原点。これからもその信念を大切に貫く51歳


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