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【ヒュージリーダーズ】儀式の大魔導士、イナーラ【EDH】

初めまして、Totと申します。
個人的に割とデッキらしいものに仕上がったと思うので折角なら、
と記事にしてみました。

拙文ではありますが、最後まで読んでいただけたら幸いです。

11/08 追記 
多相に関する記述について勘違いしていた部分がありましたので修正させて頂きました。指摘して下さったakamaruさん、ありがとうございます。



ジェネラル紹介

今回の主役は、タイトルの通りこの子。
儀式の大魔導士、イナーラ

C17初出。始祖ドラゴンの同期。


そこそこテキスト量があるように見えますが、
使うのは上半分のみ。あとはインクの染みです。

威光ー他のトークンでないウィザード(Wizard)が1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、儀式の大魔導師、イナーラが統率領域か戦場にある場合、あなたは(1)を支払ってもよい。そうしたなら、そのウィザードのコピーであるトークンを1体生成する。そのトークンは速攻を得る。次の終了ステップの開始時に、それを追放する。

MTGwikiより引用


ヒュージでも威光メカニズムが変わらず強力であることは始祖ドラゴンが証明済みですが、このイナーラとゆかいなウィザードたちもそこそこやってくれます。


デッキリスト


デッキリストは以下のようになっています。


デッキ内容と基本戦術

このデッキの基本戦術は【具現の技】や【末永く】によるリアニメイトで
コンボパーツを墓地から吊り上げ、無限コンボによる勝ちを狙う非常にありきたりなものです。

しかし、イナーラをジェネラルに据えることによって、他の【具現の技】系統と呼ばれるリア二主体のデッキにはない動きが可能となり、差別化がなされています。具体的には、

  1. 死体の鑑定人による疑似生き埋め

  2. ワンダーワインの預言者をはじめとする固有コンボ

  3. 通り抜けのウィザードサイクリングによる各パーツへのアクセス

が当てはまります。順を追って解説させていただきます。


死体の鑑定人による疑似生き埋め


Corpse Connoisseur / 死体の鑑定人 (4)(黒)
クリーチャー — ゾンビ(Zombie) ウィザード(Wizard)
死体の鑑定人が戦場に出たとき、あなたは「あなたのライブラリーからクリーチャー・カードを1枚探し、それをあなたの墓地に置き、その後ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
蘇生(3)(黒)((3)(黒):このカードを戦場に戻す。そのクリーチャーは速攻を得る。次の終了ステップの開始時か、それが戦場を離れる場合に、それを追放する。蘇生はソーサリーとしてのみ行う。)

3/3

MTGwikiより引用

死体の鑑定人はヒュージ界隈では割とメジャーな墓地肥しカードですが、
イナーラの威光と組み合わせることで、蘇生から使用時には5マナで2枚の
クリーチャーを納墓しながら、3/3の速攻持ちが2体付いてくる最強カードになります。

また、クリーチャーであり、蘇生・威光ともに起動効果であるため、【厄介なキマイラ】に奪われないというヒュージにおいては超重要な利点も持っています。

威光の何が強いか、なぜイナーラなのかという部分はこの【厄介なキマイラ】への適応というポイントが非常にが大きいです。

威光というメカニズムは【始祖ドラゴン】や【エドガー・マルコフ】のようなカードが目立っているため、ドラゴンや吸血鬼などの強い種族をより強く使うためのメカニズムのように思われているかもしれませんが、

ウィザードのように、単体では微妙な種族をどうにか使うためのメカニズムでもあるのです。

単体では微妙な性能なため、キマイラで奪うメリットが薄く、クリーチャー主体であるため、家路で簡単に取り戻せる(まあ、奪われたら大抵屠殺されますが)

そこが、【厄介なキマイラ】が幅を利かせているヒュージ環境では大きなアドバンテージになるのです。


固有コンボ


イナーラには威光を活用した固有の即死コンボ、無限コンボが数種類存在しており、このデッキには2種類が搭載されています。

ワンダーワインの預言者コンボ

威光を活かして覇権のコストを捻出する

Wanderwine Prophets / ワンダーワインの預言者 (4)(青)(青)
クリーチャー — マーフォーク(Merfolk) ウィザード(Wizard)
覇権(マーフォーク(Merfolk))(これが戦場に出たとき、あなたがコントロールする他のマーフォーク1つを追放しないかぎり、これを生け贄に捧げる。これが戦場を離れたとき、そのカードは戦場に戻る。)
ワンダーワインの預言者がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたはマーフォークを1つ生け贄に捧げてもよい。そうした場合、このターンの後に追加のターンを行う。

4/4

MTGwikiより引用
  1. 預言者が出る

  2. 威光でトークン

  3. 出たトークンで元の預言者を覇権する

  4. 殴ってエクストラターン

  5. 1.に戻る

という手順を踏むことで攻撃が通る限り無限エクストラターンが成立します。


凶兆艦隊の荒廃者+絶望の魔人コンボ


出たときにライフの三分の一を持っていく
マイフェイバリットカスレア
ダメージを倍にする

個人的に一番のお気に入り。

【具現の技】や【末永く】で同時にリアニメイトし、凶兆艦隊の荒廃者を
威光でコピーすることで自分以外が死ぬお手軽即死コンボ。

ライフがゴリゴリ削れていくので楽しい。

 

その他、血統の屍術師を使用した無限マナ等が存在しますが、今回のデッキでは採用を見送っています。



最強のサーチカード、通り抜け


MH2で登場した【通り抜け】はウィザードサイクリングというこのデッキのために生まれたような効果を持っており、

わずか2マナという低コストかつ、起動型能力のためキマイラに取られることなくインスタントタイミングで様々なカードをサーチすることが出来ます。


世にも珍しい部族サイクリング持ち


ワンダーワインの預言者をサーチすれば、コンボの準備完了。
死体の鑑定人をサーチすればコンボの準備完了。
ザルファーの魔導士テフェリーをサーチして相手をけん制することも可能。

このデッキにおいて、正に最強のサーチカード。


今後のアップデート案


このデッキはMH2登場直後に構築したので、アップデートの余地は大いにあると思われます。

その後に登場したカードで現在私が気になっているのは、

ウォーハンマーで登場した【テクノマンサー】や【キャリダスアサシン】

墓地肥し&アーティファクトクリーチャーの
蘇生
キマイラを除去してキマイラになる

団結のドミナリアで登場した【嵐の走者ナジャル】


瞬速付与と呪文コピー

などを候補として考えています。
兄弟戦争やジャンプスタートの発売も直近に控えているため、今後もウィザードの追加に注視していきたいと思います。


まとめ

儀式の大魔導士、イナーラのヒュージデッキの解説を長々と書いてみましたが、如何でしたでしょうか。

所謂C・ヒュージやヒュージリーダーズ2.0と呼ばれるようなデッキたちと渡り合えるほどのパワーや派手さはないと思いますが、

面白い固有の動き等もあり、なかなか趣深いデッキに仕上がっていると思います。

みんなも【凶兆艦隊の荒廃者】をすころう!


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