『限界国家(毛受敏浩)』の感想文

移民を受け入れるべきだという内容の本。

移民を受け入れることのメリットはあるがそれより、デメリットの方が多いと思っている日本人が多いと思う(現に私もそうだった)

メリットとして、人口が減少してきている時代に移民がいた方が若い人が増えるだろうし、グローバル化している時代に、日本人という単一民族で暮らしていくより、ビジネスも文化も発展すると思っている。

だがデメリットとして、中国人がたくさん来て、小さな村をのっとったらどうしようとか、ヨーロッパみたいに、テロとかが起こったらどうしようとか、そういう不安が勝ってしまって、日本では移民に対する抵抗感が高い。

このメリットを強調して、上手に解説してくれた本だった。

この本を読んで私も日本に多くの外国人に住んでもらいたいと思うようになった。

理由は2点。

1個目は、今の日本の制度では移民として正式に定住する方法が確立していないため、留学生として来て働いている人とか、不法移民が多い。そうなるぐらいなら、きちんとした制度を作った方がいいということ。
日本にいる外国人の数が、2016年には15万人増えているらしい。

もうひとつは、移民を受け入れることで、新しい文化やビジネスが生まれやすくなるということ。

移民の人たちは、そもそも辺境の日本という国で暮らそうなんて思ってくれる奇特な人たちで、ベンチャー気質。その人たちが日本に来てくれれば、今のベンチャーが全然うまれない日本にとってとてもありがたい状況になると思う。

あと、日本は昔から、海外の文化や技術を受け取るのがうまかった。

古くは奈良時代の渡来人が、多くの寺院とかお皿とかの文化を作ってくれたし、文字もそのお陰かもしれないし、アメリカに占領されたおかげで、それから色んな文化やビジネスが起こった。

結婚式はキリスト教で、初詣は神道で、お葬式は仏教で、こどもの日は中国のお祭りだし、七福神はインド由来の人もいる。

そんな日本であれば、移民が来てもうまくいくのではないかと思った。

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