僕と息子と野球の日記⑭


長男は就職が決まった。
次男は、1個上の先輩と試合に出たいと、必死に慣れないポジションを練習した。

しかし、現実は甘くなく
1個上の世代には、自分の得意な外野は空いてなく、手薄だが唯一狙えそうなセカンドも、同級生にとられてしまう。

ベンチ入りは出来たものの
公式戦にはやはり出れなかった

しかし、先輩後輩、仲がよく
次男は本当に先輩が大好きだった。

先輩の、最後の夏が始まる。

県大会予選、激闘を繰り広げ、ベスト8まで進むものの、おしくもそこで敗れてしまう。

三年生は引退。
次男は呟いた

「三年生と一緒に引退したかった」

僕はスポーツをやってこなかったので、その気持ちはよくわからないけど
次男が先輩達を大好きだったって事は
よく伝わった。

ありがとう、先輩方。
次男はきっとこの日を忘れないと思う。


そして

この日から約1年。
ついに次男の最後の夏が来た。



続きます。

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