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#2 【好きを仕事にすることは楽なのか?】


こんにちは!
カウンセラーの木村です。
私たちのカウンセリングの中には、専門家からの意見を聞いてみたいという人や、カウンセラーさんの体験を聞いてみたいという人がおられます。
この記事では、実際に複数あったご質問に対して、私なりの意見・体験を共有するコーナーです。
今回のテーマは【好きを仕事にすることは楽なのか?】というご質問。

■はじめに


私は元々カウンセリングに助けられて、誰かの役に立ちたいと思って、SNSで相談に乗っていたら仕事になって、そのまま起業して…というような話をする機会が増えた。
それは、カウンセリングを広めるために活動していて、新入社員の人から管理職の方、社長さんまで幅広いところで身の上話を聞かれるケースが増えたためだ。その中で、特に20代~30代の人に「すごい」とか「さすが木村さん」とか「私もそんな仕事がいいです」という感想をいただくことがあるけれど、それは本当に実態をとらえているといえるんでしょうか?

■生活の良し悪し


現実は、もう少しくすんだ灰色といったところだと思ってます。
まず、生活の良し悪しと、仕事にしている活動を楽しんでいるかどうかはあまり関係ない気がします。
仕事中に好きなものに触れていられるメリットは、好きなものに触れている間も仕事について考えていなければならないデメリットで相殺されてしまう。
そして仕事としてやる以上、成果や生産性を考えていく必要が強く、最適化する努力が絶対に必要になってきます。
カウンセリングを広げるためには、一人でも多く「よかったよ、ありがとう」を増やしていかないといけないと思っています。

■生活のしやすさ


むしろ私は、生活しやすさに直結するのはむしろ仕事が「どれぐらい苦痛でないか」だと思ってます。
仕事には、必ず面倒臭い瞬間とか悩ましい局面とか歯を食いしばらなければならない戦いがあります。
それも山のように…。
峠を越えようとしたら上り坂とカーブにぶつかるようなことが当然のように起こる。
さらに煽り運転で玉突き事故が起きてその間に挟まれるようなとんでもない巻き込まれも経験する。
そうした苦痛を「まあまあ堪えられる」程度と思えるのであれば、今の仕事はそれなりに向いた仕事なんじゃないかなと思う。

「ありがとう」と感謝をもらい、相手が一歩踏み出せたことがどれだけ嬉しくても、それはそのセッションだけのもの。
カウンセリングを世の中に広めて、社会を変えていくためには、苦難が延々と続く。
自己を振り返り、逐語を睨み、理論を学び、スーパーバイズを受け、動画を作り、ブログを書き、新人を育て、研修などの付加価値を考え…やることは本当にいくらでもある。

こうした作業がそれほど苦痛じゃないから、私はカウンセラーを生業にしていられる。
もし、あなたがやっている仕事が、あなたにとって全く興味のない分野だろうと「苦痛でない」ならそれは向いた仕事といえるかもしれない。
どれほど夢に見た大好きな分野だろうと、生活しやすさが脅かされ続けるほどに堪えられない、辛い仕事があるならどこかで破綻すると思う。
好きな仕事でメンタル不調になったというのが一つの例なんじゃないだろうか。

■まとめ


このように「好きなもので生きていくのは楽なのか」ということに答えを出すのは、あまり単純なものではないんだと思います。
そもそも幸せってなんだろう。
きっとみんな違うんじゃないかな?
生活の良し悪しで判断する人もいれば、生活しやすさで判断する人もいます。
あなたにとっての今の幸せ・3年後の幸せ・10年後の幸せを、少しでよいので考えてみてくださいね!

■追伸


最後になりますが、ライフワークを仕事にするのには、一つだけ大きなメリットを実感している。
仕事と人生が完全に一体化するから、ワークライフバランスを考える必要がなくなります。


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