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~ 時代は変わる ~

 「とらや」と言えば、全国区では室町時代から続く、あの羊羹の「とらや」だが、静岡市では、70年前に創業した、県内に26店舗で衣料品・日用雑貨販売を展開する「とらや」のことだ。

 私が生まれた時代に創業以来、はじめは「肌着」が主なアイテムだったのが、いつのまにか我が羽鳥の町内にも出店され、扱い品目も今では日用品まで広がっている。

 静岡伊勢丹にも出店していて、私のパンツもすべて「とらや」で買ったものだ。9月で全店閉店の新聞のチラシも届いて、「これから私のパンツはどうなるのだろう」と、路頭に迷う思いとともに、股間を秋風が吹き抜けるような寂しさを感じているのは私だけだろうか?

 思えば、最近老舗や飲食店の閉店が増えている。コロナ禍による影響と、後継者難や時代の変化と共に変わる消費者の指向の変化などが原因のようだが、自分と同じような世代と共に生まれ、育ったビジネスモデルは、そろそろ転換点を迎えているということかも知れない。

 去るものを追うことはせず、これから来るものに期待をもって迎えて行く気持ちが大事なのかもしれない。

 ♪今はこんなに悲しくて 涙も枯れ果てて…

  だから今日はくよくよしないで 今日の風に吹かれましょう

                   (詞:中島みゆき)


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