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大学入学共通テストの実施に当たって、全受験生にPCR検査が必要かどうか

Twitterのタイムライン上に思わず「え?」となるツイートが流れてきた。

それがフォロワー数3.9万人を誇る、しかも(時には)ジャーナリストを名乗る人物の物だったので余計にだ。その内容は、

大学入試共通テストを実施するのであれば、当然、全受験生にPCR検査をするべきだった。こうした対策ができなかったのは、政治家がポンコツだったことに加え、PCR検査を否定するヤブ医者やしょっぱい文化人たちが持論を展開してしまったせいだ。検査体制も充実しているとは言えず、日本は遅れている。【ちだい(選挙ウォッチャー)@chidaisan】2021年1月4日

ハッキリ言えば無意味だ。PCR検査は検査を受けた時点でコロナウィルスに感染しているのか否かを判定するものであり、前日が陰性でも当日陽性になってるかもしれない事を考えれば、そんな検査をいつ受けるべきなのか考えれば、受験資格として全員が検査を受けることの無意味さが分かるであろう。
ちなみに昨年のセンター試験受験者数は527,072人、東京だけでも78,529人受験している。この人数を試験の前日や前々日に検査を受けさせるなんて、医療機関を圧迫させるとは分からないのだろうか。それとも1か月前の診断で良い、ってな事になるともっと無意味であろう。単に政府批判をする為だろうか、的外れすぎる。

大学入学共通テストを行うにあたって政府などの対応が後手にある感は否めないが、このジャーナリストが言っている事はより無意味な事と言わざるを得ない。

現状の対策としてどうするか、
① 会場前でサーモチェッカーの機械を設置し、高温の受験者は後日の追試を受けてもらう。
② 明らかに体調が悪そうな受験者も後日の追試を受けてもらう。

ぐらいだろう。

もっと準備が出来たのであれば、密を避けるために
③ 公共交通機関の増発
④ 会場を増やす
⑤ 広い会場を作る

なども考えられるし、もちろん政府でも検討されたであろうが、やはりコロナがここまでひどくなるとは、と言った油断もあったかもしれない。

そして私が更に腹立たしかったのは彼がその日のツイキャスでこんな事を言っていたからだ。18:00~位から聞いてみると、

必死な受験生の事を揶揄しながら、現役文科大臣の事を「仕事の出来ないデ〇」と批判。さもクラスターが起きて欲しいような言い方(仮に起こった場合、このジャーナリストが鬼の首を取ったように書き立てるだろう)に驚きつつ、22:45~位からは「もう高卒でいいって思う子いるんじゃない?会場に行ってコロナに罹るくらいなら

いるわけないじゃん!!!

ここを受ける子供たちはそれこそ人生の第一関門を開く為に頑張ってきた子たちばかりである。馬鹿にするのも大概にしろ。


(あとがき)

これ以上幻滅させないで欲しい。

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