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r の住人

お疲れ様です。

PCのスペック改善のため、メモリを増設しようとして、PCのネジを外す際に、間違ったドライバーを選択してしまいネジ穴を潰してしまい、途方に暮れる押川です。

様々な工具を用いたり、ホームセンターのDIYスペースで加工を試みたものの失敗。諦めてスペックの高いPCを購入しました。

皆さんも、ネジ穴に合ったドライバーを適切に使いましょう。
痛手がすごいです。無知って怖い。()


さて、本日のテーマはこちら。

r の住人

についてです。

投資家を志している人は聞いたことがあるかもしれませんが、経済学者であるトマ・ピケティが「21世紀の資本」という本で、資本主義の世界において金銭的に豊かになるために「rの住人」について説明しています。

r」とは Return On Capital(資本収益率)の頭文字をとったものです。

資本収益率とは投資した資産が生む利益のことですね。

資産は株や不動産、国債、投資信託などが該当します。

つまり、「rの住人」とは投資収益だけで生活ができている人のことになります。労働からの「リタイア」などとよく言われますね。


一方で「」というものがあります。
「g」とは Economic Growth(経済成長率)の Growth の頭文字をとったものです。(「e」でない理由は知りません。)


この「g の住人」で代表的なのが、労働対価として賃金を得る労働者です。
働かないと対価を得ることができず、生活を維持するためには働く必要があるということです。(働くとはなにか的な議題はさておき)


トマ・ピケティの「21世紀の資本」では

r>g
「長期的に見ると資本収益率(r)は経済成長率(g)よりも大きい」と明言されています。

r = 投資で生まれる収益
g = 給料の伸び率

労働で給与所得を得るよりも、投資のリターンの方が大きいと言っているのです。

頑張って稼ぐ人よりも投資で稼いでいる人の方がはるかに早く豊かになる。

どんなに頑張って働いてもすでにお金を持っている投資家には追いつけませんよという絶望的な理論でもあります。


本日は「rの住人」になるためには何をすべきなのか?について世間一般でよく言われていることをまとめて書いていきます。


僕自身、rの住人ではもちろんありませんので、今回のお話は「そーいう話もあるのか」程度で読み進めてください。


❶ 労働収入を最大化させる

当たり前ですが投資をするためには、元本(自分の持ち金)が必要になります。

わかりやすく元本が「100万円」と「1憶円」の場合を考えてみましょう。

元本が100万円の人の場合は年間4%で運用すると104万円

元本が1億円の人の場合は年間4%で運用すると1億400万円。

元本が100万円の人は年間でたったの4万円しか投資収益がありません。
月換算すると3,300円とめっちゃ少ないです。
飲みに行ったら一発でなくなりますよね。

元本が1憶円の人は年間で400万円の投資収益を生み出すことができます。
400万円の収益があれば生活ができますよね。
1憶円というのが「rの住人」になるために求められる最低の元本であることがわかります。



ということで、投資をするためにも、まずは自分の持ち金を増やすために労働収入を最大化させることを全力で考えなくてはいけません。

・労働時間を増やす
・生産性をあげる

労働収入を最大化させるためにはこの2点を考えなくてはいけません。

サラリーマンやアルバイトのように時給制の場合は、働けば働くほど収入は増えます。そして、労働をしながら営業力やマネジメント能力、技術力を高め時給単価を交渉できるくらい生産性の高い人間になることが最大化させるために必要になります。

ただし、ここで気をつけてほしいのが、会社の仕事は

仕組化された単純作業の合体」なので

ある人がいなくてもまわる組織を作っているわけです。

誰でもやれる仕事というのは、作業を細分化することによって簡単にしています。

例えば

このような商品を販売する仕事だとしましょう。
この仕事を考えるのは大変なのですが

商品を売る
┗営業先をリストアップする人
┗テレアポする人
┗契約を取りに行く人
┗商品を納品しに行く人
┗アフターサービスをする人

このように細分化していくことで簡単にしているわけです。

このような業務に追われている場合、日々単純作業で忙殺され、生産性は思った以上に上がっていなかったりします。

なので、なるべく周りから求められる技術を磨く仕事の上流に上ることを意識するといいかもしれません。


❷ 稼いだお金を投資する

稼げるようになったならば、次は稼いだお金をどう使うか?がポイントになります。

30万円稼いでも25万円消費に使っているならば、貯金は5万円ですよね。

地方で20万円稼いで、消費を10万円に抑えると、貯金が10万円になります。


rの住人を目指すならば稼げるようになっても、生活レベルをあげるのではなく、投資にまわしていくことが大前提となります。

もちろん、消費を含めて自分の人生なので「自分の資産形成をどうしたいのか?」をしっかり客観的に練りこむためにも自己財務を作成する必要があるわけですね。


そしてもちろん、投機ではなく長期投資です。

投機の世界はプロのトレーダーやヘッジファンドなどのプロがたくさんおり、小資本で素人が挑んでもカモがネギをしょってきた状態になります。

長期スパンの投資で言うと、インデックス投資やアメリカ国債などの積み立てなどありますし、個別銘柄の株式ならば

・投資すべき銘柄
・投資すべきタイミング

割安なのかどうなのか。今後の成長はどうなのか?
小さいうちに投資をしたいが、小さいということはその分リスクがでかいわけで。。。

ということで、めっちゃ勉強しましょう。

そして、短期で利食いするのではなく、長期思考で複利を使って雪だるま式に資産を構築させていきましょう。

(詳しくはまた後日書きます)


❸ 複利について

それでは長期思考における複利についてシミュレーションしてみましょう。

複利についてわからない方はこちらをご確認ください。


それではまず、毎年100万円を年利4%で複利で20年間運用してみたものを下に載せました。

いかがでしょうか?
ちょっと切ないですよね。

100万円ずつ20年間貯金しても2,000万円。
それを複利で運用した結果3,000万円になるわですが、投資収益は20年後に年間120万円。これでは生活は到底できません。(もちろんやらないよりははるかに素晴らしいですが!!!)

ということで試しに毎年の貯金額を500万円で想定してみると次のようになりました。

15年で投資資金が1憶円に到達しますね。

元本の大きさがいかに大切かがわかったかと思います。

もし本当に「rの住人」を目指すならば、机上の空論で終わらさず、是非手段を考えてみましょう。

年収800万円(手取り)で生活費300万円なら可能ですよね。
あくまで一例ですが。


❹ お金だけがすべて?

ここからは雑感です。

お金を稼げるようになると依存する必要がなくなりますよね。
お金がないと「会社」「国」「家族」などに依存してしまいます。

依存さえしていなければ、嫌だったら辞めれますし、距離をとって冷静に判断できます。

大富豪になる必要はないかもしれませんが、人生の依存先を減らすことで、ストレスを減らせるといいかもしれません。


おわりに

いかがでしたでしょうか?

rの住人になるまでは、目指しはじめてから10年はかかると言われています。

年老いてから豊かになりたいのか、なるべく若いうちから豊かになりたいのか。

各々のライフスタイルがあると思いますが、将来どうなりたいのか?をしっかりと考えることが大切だなぁと改めて思います。

具体的な投資について何を学ぶ必要があるかはまた後日触れますが、まずは自己資本を増やすことを是非考えてみてください。


本日はここまで。


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