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個人財務作成のすゝめ

お疲れ様です。
本日の記事は小口君が寄稿してくださいました。

(以下転載)
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こんにちは。

ゴールデンウイークの帰省ラッシュが5月2日であるというニュースから、元号改変によって対応作業に追われている人が多いことを感じる小口です。

本日は、小口がお送りします。

本日のテーマは、個人財務諸表の作成ですね。

ではいきましょう!


個人財務諸表とは?

大前提として、財務諸表は理解していますか?

いわゆる
・P/L(損益計算書)
・BS(貸借対照表)
・CS(キャッシュフロー計算書)
に代表される会社の現状を数字で表したものですね。

上場企業であれば、公開していますので誰でも見ることができます。

EDINETからチェックできます)

社会人としても必須のスキルと言われており、数多く本も出ています。

(おすすめはこちら。【増補改訂】 財務3表一体理解法 (朝日新書)

しかし、本を読んでもイマイチ理解しているのか実感がわかない・・・。
そんなあなたにおススメしたいのが、個人財務作成です。

やることはシンプル。

会社が作成している財務諸表を、自分個人において作成してみるのです。

・ひと月におけるP/L
・現時点でのBS
・今月のCS

なんかを作成してみましょう。


なぜ作成する必要があるのか?

大きな理由は、自分の現状を客観的に数字で把握するという点です。

よくあることですが、

「金欠なんだよね~」

と言っている人で、

「じゃあいくらあれば解決するの?」

と聞いて、具体的な金額を答えられる人はあまりいないというやつですね。

他にも、自分に掛かっている学費がいくらなのかを把握してなかったり。

自分は今月いくら稼いでいて、何にいくらお金を使っているのか。
そして、今どれくらいの資産を保有して、どれくらいの負債を抱えているのか。
そういった、自分の現状をしっかりと数字で把握する。

数値化することではじめて、自分の現状を正確に理解できますし、新たな課題に気づくこともあります。

そして、現状を理解して初めて、

将来の目標設定や将来の資産形成を考えるスタートラインに立てる

ということなんですね。
(ここに関しては後ほど詳しく説明します)


個人財務の作り方(P/L)

まずはP/Lから。

売上に計上されるのは、『自身の月の収入』になります。
アルバイトやインターン、なんでも構いません。

ただし、仮に親からの仕送りをもらっている場合は、売上に入れるのはやめましょう。
仕送りは自分で稼ぎ出したお金ではないのですから。

原価は、特に入るものはないかと思います。

販管費は、普段の生活で掛かっているコストが入ります。
・食費
・交通費
・家賃
・水道光熱費
・通信費(スマホやWi-Fi)
・衣服
・備品
・書籍
・趣味娯楽費
・デート代
・プレゼント代
・学費
・年金
・旅費積立金
・投資資金
etc.

ひと月に掛かっているお金を入れていきましょう。

販管費を差し引いた営業利益でひと月の収支は一旦分かります。
ただ、先ほども言いましたが、仕送りをもらっている人は営業外収益、借金等をしている人は営業外費用に利息が入りますね。

ここらへんは、各自調べながら自分に合った財務に変化させていってください。


個人財務の作り方(BS編)

資産とは、持っていることによって将来的に現金が入ってくるものを言います。
資産に入る項目は、若いうちはそれほどないかもしれません。

現金預金がほとんどかと。

もし仮に株式や事業投資をしている人であれば、有価証券が計上されますね。

それ以外であれば、誰かにお金を貸していれば貸付金、個人事業で何かを作っていれば商品なども入ります。

負債は資産の逆で、持っていることで将来的に現金が出ていくものを言います。

例えば
・未払の家賃
・クレジットカードの引き落し
・奨学金
・住宅ローン
・その他の借金
etc.

学費を払ってもらっている人で、親に返していこうと思うならば当然負債に入りますよね。
(ちなみに僕は、大学4年間の学費と仕送りの累計で900万円近く親への負債を背負っています)

純資産は、返さなくていいお金を指しますね。
なので、月の収支で利益が出た場合、利益剰余金に積み上げていきます。


個人財務作成(応用編)

現状の個人財務が作成できた人向けに応用編も。

ぜひ、理想の個人財務を作成してみましょう。

・今年度の終わり
・卒業のタイミング
・結婚するとき
・10年後

など、どの時期の理想の財務を作成するかは自由です。

とはいっても、どう考えたらいいか分からない人に少しヒントを。

P/Lを作る際は、使いたい金額から考えましょう。
販管費から考えていくのです。
月に使いたい食費はどれくらい?交通費は??デート代は???

理想なので、「できないかも・・」などのブロックは一旦外して考えましょう。
考えている自分がワクワクするような、ひと月のお金の使い方を数字にしてみるのです。

そして、コストが分かればどれくらい稼げばいいのかが見えてきますよね。
加えて、ひと月が出れば年収も出ます。

果たして、自分の目標と考える年収とのギャップはどうでしょうか。

また、理想のBSも作ってみることをおススメします。
こちらの場合は、資産の部分がメインになりますね。20年後どんな資産を持っていたいのか。
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ではありませんが、投資だけで食べていくならばそれ相応の資産が必要になります。

自分は投資で年間いくらの収入が欲しくて、逆算すると必要な資産はいくらで、どんな金融商品で保有しているべきなのか・・。

そんなところまで練り込めると、将来の輪郭がよりくっきりしてきますよね!

まとめ

数値化することのメリットは、
・現状把握
・目標設定をより正確に行える
ということです。

長期目標がより明確であればあるほど、月の目標や週の目標、さらには毎日のタスクも具体的になります。

長期目標設定からの細分化の例を出しましょう。
現在大学3年生のA君が、30歳の理想の自己財務を作成した結果、年収1500万円を稼いでいたい!という長期目標を立てたとしましょう。

すると、この目標を達成するための手段が沢山浮かんできますよね。稼ぐ手段はサラリーマン・起業して個人事業・資産形成をして投資家・トレーダーなどなど。

仮に「サラリーマン」を選んだとしましょう。
そこから、さらに手段を具体的に考えていきます。
30歳で1500万円を稼ぐサラリーマンはどんな職種や業界なのか。
すると、外資系保険・外資系投資銀行・商社・ベンチャー役員などなどが選択肢に出てきますよね。

その中で「商社に行きたい」と思った場合、直近でやるべきことも見えてきます。
商社の就活が本格化するのは大学4年の6月から。
ならば、早めにSPIを完璧にしておこうとか、OB訪問で印象を残そうとか、早い段階からベンチャーの選考を受け始めて余裕がある状態で6月を迎えられるようにしようとか。

すると日々のタスクは、

・SPIの本を買いに行く
・Macherで訪問したいOBとアポを取る
・業界地図を買ってきて興味のあるベンチャーを絞り込む
・本を使って自己分析を始める

などなどまで落とし込めますよね。

ここまで見えたら、後はセルフマネジメントに基づいて細分化したタスクを日々のデイリーに落とし込んでこなしていくだけです。

どうでしょうか?
こう見るとやれる気がしませんか?
やれそうだと思ったらすぐ行動に移してくださいね!笑

ただ何となく日々を生きるのではなく、しっかりと生きるコンパスを定め、充実した毎日を送りましょう!!!


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