#75 2011（平成23）年岩手県食料品製造業の県内生産額を推計
今回は、2011（平成23）年岩手県における食料品製造業の県内生産額を推計します。
1111（と畜）
原則として、品目別に[生産額]＝[生産量]×[単価]によって推計した。
と記載されています。
（1）牛肉、豚肉、その他の食肉
生産量は、畜産物流通調査のと畜場統計調査の枝肉生産量を用いた。単価は部分肉に加工されて流通するケースが多いため、畜産物流通調査の食肉卸売市場調査から求めた枝肉単価から部分肉取引実績（(公財)日本食肉流通センター）を参考に部分肉に相当する単価に換算した。
本研究では、生産量は、畜産物流通調査のと畜場統計調査の表1-2「都道府県別枝肉生産量」の岩手県のデータを採用しました。そして、単価は、「平成17年部門別品目別国内生産額表」の値を用いました。
（2）鶏肉
生産量は畜産物流通調査の食鳥流通統計調査の処理量から推計したと体生産量を用い、単価は日経商品情報から推計した。
本研究では、生産量は、畜産物流通調査の食鳥流通統計調査の表2-2「肉用若鶏の月別処理羽数及び処理重量（都道府県別）」の重量（生体）のデータを用いました。
また、単価は「平成17年部門別品目別国内生産額表」の値を用いました。
1112（畜産食料品）
（1）肉加工品
ア 肉加工品：(株)日刊経済通信社の「酒類食品統計年報」の生産金額を用いた
イ 農業経営体生産分：農業経営体が生産する飲食料品は、経済センサス、業界データ等では把握されていない（以下同様）。このため、農業経営体生産分の生産額を６次産業化総合調査（農林水産統計部）の品目別販売金額から推計した。
本研究では、以下のような方法で推計しました。
まず、平成24年経済センサス‐活動調査 事業所に関する集計 産業別集計 製造業に関する集計 表番号3-1産業細分類別事業所数、従業者数 、事業に従事する者の人件費及び派遣受入者に係る人材派遣会社への支払額、原材料・燃料・電力の使用額等、製造品出荷額等及び付加価値額（全事業所）より、0912 肉加工品製造業の製造品出荷額等を従業者数で除することで、従業員1人あたりの製造品出荷額等を算出しました。
その値に、平成24年経済センサス‐活動調査 事業所に関する集計 産業横断的集計 表番号2-1 産業（細分類）別民営事業所数，男女別従業者数及び１事業所当たり従業者数－都道府県における岩手県の従業者数をかけることで、県内生産額を推計しました。
（2）畜産びん・缶詰
(公社)日本缶詰協会の「缶詰時報」の生産金額を用いた。
本研究では、本研究では、以下のような方法で推計しました。
まず、平成24年経済センサス‐活動調査 事業所に関する集計 産業別集計 製造業に関する集計 表番号3-1産業細分類別事業所数、従業者数 、事業に従事する者の人件費及び派遣受入者に係る人材派遣会社への支払額、原材料・燃料・電力の使用額等、製造品出荷額等及び付加価値額（全事業所）より、0919 その他の畜産食料品製造業の製造品出荷額等を従業者数で除することで、従業員1人あたりの製造品出荷額等を算出しました。
その値に、平成24年経済センサス‐活動調査 事業所に関する集計 産業横断的集計 表番号2-1 産業（細分類）別民営事業所数，男女別従業者数及び１事業所当たり従業者数－都道府県における岩手県の従業者数をかけることで、県内生産額を推計しました。
（3）酪農品
以下を除き、生産量は牛乳乳製品統計調査、単価は酒類食品統計年報の生産額／生産量を用い、生産額＝生産量×単価で推計した。
ア 乳酸菌飲料及び発酵乳の生産量は、乳業メーカー分は牛乳乳製品統計調査を、非乳業メーカー分は食品産業動態調査を用いた。
イ アイスクリーム類の生産額は、アイスクリーム類及び氷菓販売金額の売上高を用いた。
ウ 農業経営体生産分の生産額は、６次産業化総合調査から推計した。
本研究では、総務省・経済産業省「平成24年経済センサス‐活動調査 製造業（産業細分類別統計表)」より、
0913 処理牛乳・乳飲料製造業
0914 乳製品製造業（処理牛乳，乳飲料を除く）
の生産額の値を採用しました。
1113（水産食料品）
（1）冷凍魚介類
生産量は水産物流調査、単価は東京都中央卸売市場年報の平均価格又は冷凍食品に関連する統計データ（一般社団法人日本冷凍食品協会）の金額／数量を用い、生産額＝生産量×単価で推計した。
本研究では、生産量は、水産物流通調査の平成23年水産加工統計調査の「陸上加工都道府県別品目別生産量（平成23年）」のデータを用いました。
また、単価は、生鮮水産物の冷凍では、東京都中央卸売市場年報の「冷凍魚」の部類別平均価格を、その他の加工品の冷凍では、冷凍食品に関連する統計データ（一般社団法人日本冷凍食品協会）の金額／数量を用い、生産額＝生産量×単価で推計しました。
（2）塩・干・くん製品
生産量は水産物流調査、単価は東京都中央卸売市場年報の平均価格を用い、生産額＝生産量×単価で推計した。
本研究でも、同様の方法で推計しました。
生産量は、生産量は、水産物流通調査の平成23年水産加工統計調査の「陸上加工都道府県別品目別生産量（平成23年）」のデータを用いました。
また、単価は、東京都中央卸売市場年報の市場別品目一覧表（市場別・部類別・品目別取扱高）の平均価格を用いました。
（3）水産びん・かん詰
缶詰時報を用いた
本研究では、以下のような方法で推計しました。
まず、平成24年経済センサス‐活動調査 事業所に関する集計 産業別集計 製造業に関する集計 表番号3-1産業細分類別事業所数、従業者数 、事業に従事する者の人件費及び派遣受入者に係る人材派遣会社への支払額、原材料・燃料・電力の使用額等、製造品出荷額等及び付加価値額（全事業所）より、0921 水産缶詰・瓶詰製造業の製造品出荷額等を従業者数で除することで、従業員1人あたりの製造品出荷額等を算出しました。
その値に、平成24年経済センサス‐活動調査 事業所に関する集計 産業横断的集計 表番号2-1 産業（細分類）別民営事業所数，男女別従業者数及び１事業所当たり従業者数－都道府県における岩手県の従業者数をかけることで、県内生産額を推計しました。
（4）ねり製品
経済センサス‐活動調査組替集計を用いた。
経済センサス - 活動調査の「都道府県別の産業細分類別統計表（従業者４人以上の事業所）」において、0923水産練製品製造業を営む事業所数は1で、従業員が9人のため、生産額はx（秘匿処理）となっています。
本研究では、岩手県の水産練製品製造業の県内生産額は0と推計しました。
（5）その他の水産食品
水産食料品全体の生産額を経済センサス‐活動調査組替集計から推計した額とし、この額から(1)～(4)で推計した生産額を控除した額とした。なお、副産物は経済センサス‐活動調査組替集計から推計した生産額を各部門に案分した。
本研究では、総務省・経済産業省「平成24年経済センサス‐活動調査 製造業（産業細分類別統計表)」より、
0922 海藻加工業
0929 その他の水産食料品製造業
の生産金額の値を採用しました。
1114（精穀・製粉）
（1） 精穀
ア 精米：生産量は食料需給表及び積算資料の国産米の加工用、粗食料用及び生産農業所得統計及び積算資料から推計したくず米の生産量を合算した量に精米歩留まり（0.906）を乗じたものを用い、単価は経済センサス - 活動調査組替集計の出荷額／出荷量を用い、生産額＝生産量×単価で推計した。
イ その他の精穀：精麦は製粉・精麦工場需給実績報告の生産量に経済センサス - 活動調査組替集計の単価（出荷額／出荷量）を乗じて推計し、精米・精麦かすは経済センサス - 活動調査組替集計から推計した。
本研究では、精穀全体を以下のような方法で推計しました。
まず、平成24年経済センサス‐活動調査 事業所に関する集計 産業別集計 製造業に関する集計 表番号3-1産業細分類別事業所数、従業者数 、事業に従事する者の人件費及び派遣受入者に係る人材派遣会社への支払額、原材料・燃料・電力の使用額等、製造品出荷額等及び付加価値額（全事業所）より、0961精米・精麦業の製造品出荷額等を従業者数で除することで、従業員1人あたりの製造品出荷額等を算出しました。
その値に、平成24年経済センサス‐活動調査 事業所に関する集計 産業横断的集計 表番号2-1 産業（細分類）別民営事業所数，男女別従業者数及び１事業所当たり従業者数－都道府県における岩手県の従業者数をかけることで、県内生産額を推計しました。
（2） 製粉
ア 小麦粉：生産量は製粉・精麦工場需給実績報告（国内流通分）と貿易統計組替集計の輸出量を用い、単価は酒類食品統計年報から生産額／生産量を用い、生産額＝生産量×単価で推計した。
イ その他の製粉：経済センサス - 活動調査組替集計を用いた
本研究では、上述のアとイを合わせて、経済センサス - 活動調査の「都道府県別の産業細分類別統計表（従業者４人以上の事業所）」の、
0962 小麦粉製造業
0969 その他の精穀・製粉業
の岩手県の生産額の値を採用しました。
1115（めん・パン・菓子類）
（1）めん類
ア めん類：生産量は食品産業動態調査を用い、単価は酒類食品統計年報の生産額／生産量を用い、生産額＝生産量×単価で推計した。ただし、食品産業動態調査には冷凍調理食品に含まれる冷凍めんを含んでいるため、その分の生産額を控除した。
イ 農業経営体生産分：６次産業化総合調査から推計した。
本研究では、経済センサス - 活動調査の「都道府県別の産業細分類別統計表（従業者４人以上の事業所）」の0992 めん類製造業の岩手県の生産額の値を採用しました。
（2）パン類
ア 食パン、菓子パン、その他のパン：経済センサス - 活動調査組替集計から推計した。
イ 製造小売分：パン製造小売の製造活動分について、経済センサス - 活動調査組替集計から推計した。
ウ 農業経営体生産分：６次産業化総合調査から推計した。
（3）菓子類
ア 菓子：菓子統計（全日本菓子協会）の生産金額を用いた。
イ 冷凍菓子：冷凍食品に関連する統計データ（一般社団法人日本冷凍食品協会）の金額を用いた。
ウ ココア製品、原料用チョコレート類：チョコレート・ココア生産統計（日本チョコレート・ココア協会）の金額を用いた。
エ 氷菓：アイスクリーム類及び氷菓販売金額（一般社団法人日本アイスクリーム協会）の売上高を用いた。
オ 製造小売分：菓子製造小売の製造活動分について、経済センサス‐活動調査組替集計から推計した。
カ 農業経営体生産分：６次産業化総合調査から推計した。
本研究では、（2）パン類及び（3）菓子類は、経済センサス - 活動調査の「都道府県別の産業細分類別統計表（従業者４人以上の事業所）」における、以下の産業の生産額のデータを採用しました。
0971 パン製造業
0972 生菓子製造業
0973 ビスケット類・干菓子製造業
0974 米菓製造業
0979 その他のパン・菓子製造業
1116（農産保存食料品・調味料類）
（1）農産びん・かん詰
ア 果実、野菜及びジャムびん・かん詰：缶詰時報の生産金額を用いた。ただし、缶詰には調味料に分類されるトマトピューレ、トマトケチャップを含んでいるため、その分の生産額を控除した。
イ 野菜飲料：清涼飲料水関係統計資料（一般社団法人全国清涼飲料工業会）の販売金額より推計したが、この販売金額は相手先受渡価格ベースであるため、生産者価格ベースに変換した。
ウ 原料濃縮果汁：業務資料（農林水産省生産局・内部資料）から推計した。
エ 農業経営体生産分：６次産業化総合調査から推計した。
（2）農産保存食料品（びん・かん詰を除く。）
ア 野菜・果実漬物：酒類食品統計年報の生産額を用いた。
イ 冷凍野菜・果実：冷凍食品に関連する統計データの金額を用いた。
ウ その他の農産保存食料品：経済センサス‐活動調査組替集計から推計した。
エ 農業経営体生産分：６次産業化総合調査から推計した。
（3）砂糖、でん粉、ぶどう糖・水あめ・異性化糖
生産量、単価ともに業務資料（農林水産省生産局・部内資料）を用い、生産額＝生産量×単価で推計した。ただし、精製糖（輸入原料）の生産量は、貿易統計組替集計（総務省制作統括官・部内資料）の輸入数量から推計した。
（4）動植物油脂
生産量は我が国の油脂事情（農林水産省食糧産業局）及び食用加工油脂生産統計（日本マーガリン工業会）を用い、単価は月刊油脂（株式会社幸書房）・日経商品情報（日本経済新聞社）・水産油脂統計年鑑 （一般財団法人日本水産油脂協会）・産業連関構造調査食品工業投入調査（農林水産省統計部）及び食用加工油脂生産統計（日本マーガリン工業会）を用い、生産額＝生産量×単価で推計した。
（5） 調味料
経済センサス‐活動調査組替集計から推計した。なお、農業経営体生産分は６次産業化総合調査から推計した。
本研究では、（1）農産びん・かん詰、（2）農産保存食料品（びん・かん詰を除く。）及び（5） 調味料の一部の生産額は、経済センサス - 活動調査の「都道府県別の産業細分類別統計表（従業者４人以上の事業所）」における、以下の産業の生産額データを採用しました。
0931 野菜缶詰・果実缶詰・農産保存食料品製造業（野菜漬物を除く）
0932 野菜漬物製造業（缶詰，瓶詰，つぼ詰を除く）
0941 味そ製造業
また、（3）砂糖、でん粉、ぶどう糖・水あめ・異性化糖の岩手県における県内生産額は0と推計しました。
そして、下記に箇条書きにした、（4）動植物油脂及び（5）調味料の味噌を除く他の調味料の県内生産額は以下の方法によって推計しました。
0942 しょう油・食用アミノ酸製造業
0944 食酢製造業
0949 その他の調味料製造業
0981 動植物油脂製造業（食用油脂加工業を除く）
まず、平成24年経済センサス‐活動調査 事業所に関する集計 産業別集計 製造業に関する集計 表番号3-1産業細分類別事業所数、従業者数 、事業に従事する者の人件費及び派遣受入者に係る人材派遣会社への支払額、原材料・燃料・電力の使用額等、製造品出荷額等及び付加価値額（全事業所）より、製造品出荷額等を従業者数で除することで、従業員1人あたりの製造品出荷額等を算出しました。
その値に、平成24年経済センサス‐活動調査 事業所に関する集計 産業横断的集計 表番号2-1 産業（細分類）別民営事業所数，男女別従業者数及び１事業所当たり従業者数－都道府県における岩手県の従業者数をかけることで、県内生産額を推計しました。
1119（その他の食料品）
（1） 冷凍調理食品
冷凍食品に関連する統計データの金額を用いた。
（2）レトルト食品
缶詰時報の生産金額を用いた
（3）そう菜・すし・弁当
ア そう菜・すし・弁当：経済センサス‐活動調査組替集計から推計した。
イ 製造小売分：料理品小売の製造活動分について、経済センサス‐活動調査組替集計から推計した。
ウ 農業経営体生産分：６次産業化総合調査から推計した。
（4）その他の食料品
ア 豆腐の加工食品：業務資料（農林水産省食糧産業局・部内資料）から推計した。
イ 畜産食品：経済センサス‐活動調査組替集計から推計した。
ウ その他の食料品：経済センサス‐活動調査組替集計から推計した。ただし、他の部門に計上されている分の生産額を控除した。
エ 農業経営体生産分：６次産業化総合調査から推計した。
本研究では、（2）レトルト食品、（3）そう菜・すし・弁当及び（4）その他の食料品の一部の生産額は、経済センサス - 活動調査の「都道府県別の産業細分類別統計表（従業者４人以上の事業所）」における、以下の産業の生産額データを採用しました。
0993 豆腐・油揚製造業
0996 そう（惣）菜製造業
0997 すし・弁当・調理パン製造業
0998 レトルト食品製造業
0999 他に分類されない食料品製造業
また、下記に箇条書きにした、（1） 冷凍調理食品及び（4）その他の食料品あん類製造業の県内生産額は以下の方法によって推計しました。
0994 あん類製造業
0995 冷凍調理食品製造業
まず、平成24年経済センサス‐活動調査 事業所に関する集計 産業別集計 製造業に関する集計 表番号3-1産業細分類別事業所数、従業者数 、事業に従事する者の人件費及び派遣受入者に係る人材派遣会社への支払額、原材料・燃料・電力の使用額等、製造品出荷額等及び付加価値額（全事業所）より、製造品出荷額等を従業者数で除することで、従業員1人あたりの製造品出荷額等を算出しました。
その値に、平成24年経済センサス‐活動調査 事業所に関する集計 産業横断的集計 表番号2-1 産業（細分類）別民営事業所数，男女別従業者数及び１事業所当たり従業者数－都道府県における岩手県の従業者数をかけることで、県内生産額を推計しました。
サポート、本当にありがとうございます。サポートしていただいた金額は、知的サイドハッスルとして取り組んでいる、個人研究の費用に充てさせていただきますね♪