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#104 2013年(平成25年)大阪府における「耕種農業」、「畜産」の府内生産額の推計

今回から、2013年(平成25年)大阪府の府内生産額の推計に取り掛かります。

府内生産額の推計に利用する統計調査、資料

推計にあたっては基本分類で行い、極力平成23年大阪府産業連関表(基本表)の推計方法に準じた

「平成25年大阪府産業連関表(延長表)報告書」より

そこで、平成23年大阪府産業連関表報告書を見てみると、生産額の推計に利用した主な統計調査、資料について、平成25年のそれよりも詳細に書かれていました。

図106−1 平成23年大阪府内生産額推計に利用した主な統計調査、資料
「平成23年大阪府産業連関表報告書」より引用)

府内生産額の推計方法

推計方法は、生産数量×単価、資料の売上金額等を直接使用、指標(従業者数等)の対全国比×平成25年延長産業連関表(経済産業省)生産額などによった。また、必要に応じて指標(従業者数等)の伸び率で平成23年大阪府産業連関表(基本表)生産額を延長した。

「平成25年大阪府産業連関表(延長表)報告書」より

この度の大阪府産業連関表推計においても、岩手県のときと同様に統合小分類もしくは基本分類単位での推計方法について、本マガジンで詳細を記述していく所存です。

次に、部門ごとに県内生産額を推計していきます。

0111 穀類

0111-01 米

「平成25年生産農業所得統計」の表2「全国農業地域別農業産出額及び生産農業所得」の「(2) 都道府県別農業産出額及び生産農業所得」における「米」の産出額を直接使用しました。

0111-02 麦類

0111 -021 小麦(国産)については、「平成25年産作物統計(普通作物・飼料作物・工芸農作物)」での作付面積及び収穫量が「x」と秘匿処理がされていました。

また、「0111 -023 大麦(国産)」については、「平成25年産作物統計(普通作物・飼料作物・工芸農作物)」での作付面積及び収穫量が「―」(事実のないもの)となっていました。

したがって、「0111-02 麦類」の府内生産額は、0と推計せざるを得ないと判断しました。

0112 いも・豆類

0112-01 いも類

「平成25年生産農業所得統計」の表4-2「農産物産出額の順位と構成比」において、「0112-01 いも類」に含まれる「0112-011 かんしょ」「0112-012 ばれいしょ」の産出額を合算した値を利用しました。

0112-02 豆類

「0112-02 豆類」の中で、生産数量に関するデータを得られたのは「0112-021 大豆(国産) 」のみでした。

今回は、指標の対全国比×平成25年延長産業連関表(経済産業省)生産額により、「0112-021 大豆(国産) 」の府内生産額を推計しました。

指標は、「平成25年産作物統計(普通作物・飼料作物・工芸農作物) 」の表3「豆類・そば」における「大豆」の「収穫量」になります。

0113 野菜

「平成25年生産農業所得統計」の表2「全国農業地域別農業産出額及び生産農業所得」の「(2) 都道府県別農業産出額及び生産農業所得」における「野菜」の産出額を直接使用しました。

0114 果実

「平成25年生産農業所得統計」の表2「全国農業地域別農業産出額及び生産農業所得」の「(2) 都道府県別農業産出額及び生産農業所得」における「果実」の産出額を直接使用しました。

0115 その他の食用作物

「0115 その他の食用作物」には、「平成25年生産農業所得統計」の表2「全国農業地域別農業産出額及び生産農業所得」の「(2) 都道府県別農業産出額及び生産農業所得」における「雑穀」及び「工芸農作物」が含まれます。

大阪府においては、「雑穀」は「x」と秘匿処理がされていました。また、「工芸農作物」は0でした。

したがって、「0115 その他の食用作物」の府内生産額は0と推計せざるを得ないと判断しました。

0116 非食用作物

「平成25年生産農業所得統計」の表2「全国農業地域別農業産出額及び生産農業所得」の「(2) 都道府県別農業産出額及び生産農業所得」における「花き」に「その他作物」を加えた値を直接使用しました。

0121 畜産

「平成25年生産農業所得統計」の表2「全国農業地域別農業産出額及び生産農業所得」の「(2) 都道府県別農業産出額及び生産農業所得」における以下の品目の産出額を合計した値を直接使用しました。

  • 乳用牛

  • 肉用牛

  • 鶏卵

  • ブロイラー

  • その他畜産物

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