オットー_ネーベル

折々の歌詞(128)

夏の星座にぶらさがって 上から花火を見下ろして

 aiko

「花火」(1999) 「恋」、あるいは「夏」の眠りにつく直前のような倦怠、陶酔を
見事に描破した「もやがかかった影のある形ないもの」のなかで、
時間のとまった空気のなかで、たよりない、あこがれに満ちた心は浮遊する。
「天使」の忠告にも耳をかさない少女は
いまや、叙情の空間を支配する神。
自己愛のインフレーションではない。絶唱。

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