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第1話:水樹奈々さんとの出会い

2000年4月から2003年10月末まで「生きていても嫌なことばかり」の人生だった。

高校を留年すること無く卒業し、テレビ番組のディレクターを目指していたが、学業に全く追いつかず1年で中退。人材派遣会社に登録し、正社員になって欲しいことを言われたものの断ったらその会社は倒産。その後は色々な会社先でアルバイトとして雇われても3ヶ月で解雇ばかり

『もう嫌だ!何をやっても上手く行かない!死にたい!!』

・・・と、自暴自棄になっていた。

しかし、死を考えても家族は悲しむだろう。そんな僕に唯一の趣味がある。

ラジオを聞くことだ。ラジオは顔と顔同士は見えないが笑いを届けたり、時には涙もあり。ニュースに関してはそのことに対して一生懸命伝えるので高校生の時から文化放送を聞いていた。

その文化放送が2003年11月3日と4日神宮外苑広場にて秋の収穫祭と題したイベントの開催告知CMが流れた。

11月3日の開催の1日目に「A&Gメディアステーションこむちゃっとカウントダウン」公開録音が開催、櫻井孝宏さん目当てで観覧することに決めた。

が!!ゲスト出演の水樹奈々さんに関しては全く知らなかった。

イベント開催の1日目、天気は曇り1つなく快晴。
朝早くから並んだ方が多数いたけど前から10列目で観覧することが出来た。

そして公開録音がスタートした。ラジオ収録観覧は高校生の時から見ていたので、生で見られる嬉しさがたまらなかった。櫻井孝宏さんと当時のアシスタントだった植田佳奈さん登場時は歓声だったのだが、水樹奈々さんが登場したときは超がつくほどの大歓声だった。

「水樹奈々って、そんなにスゲー人なのかよ?」

と感じた。公開録音パートは何事もなく無事に行われ、観覧してくれた皆様に向けて歌のコーナーへ突入した。

植田佳奈さんが歌い終え大歓声、水樹奈々さん登場に大歓声の状況だった。

力強い歌声だった。そして、この歌詞が僕の運命を変えてしまった。

一度きりの人生 楽しむべきだよね絶対 
自分の欠点 見つけて落ちたり
たわいも無い事 考えちゃう暇もない
そろそろ 切り替えてみようよ

・・・人生は嫌なことはあるけど楽しむべきなんだ、と実感しただけでは無く2番の歌詞を歌い終わったあとに水樹奈々さんはステージ上を左右に移動して来場のお客様に対して笑顔を贈る姿を見て涙が止まらなかった。

この歌は水樹奈々さん7枚目となるシングル曲の『New Sensation』であり、ファンで無い方にも聞いて欲しい素晴らしい曲です。

水樹奈々か・・・。注目すべき歌手の1人になった。

ただその当時はまだ水樹奈々さんファンでは無い。ライブに行きたいとは思ったが、アルバイトやっていなかったのでまた何処かで聞けば良いと思った。




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