精神科入院日記vol.2
玄関を飛び出した私は、階段を、ずっこけそうになりながら道路まで駆け下りた。
目の前が真っ暗になった。踏切のカンカンというサイレンの音が鳴り響く。家は、1番近い踏切からは10分程度離れた場所にある。なのに、うるさい。
頭がおかしくなりそうだ。
左半身に、叩きつけられたような激痛が走った。
考える気力もない、ただ、目の前が真っ暗で、痛い。
多分、倒れたのだろう。
動けない。痛い。どうしよう。痛い。
変わらず踏切の音が聞こえる。しかも両耳のそばで鳴らされてるような大音量で。
しば