トーチトワリング 事故の演舞メガネという技 その1

トーチトワリングにおけるメガネという技について考察してみたい。

トーチトワリングの技全般に共通する重要なファクターは、手首のスナップと、トーチの重量だ。

トーチ棒のフックを手首のスナップを効かせくるくる回すこの競技に関しては、トーチ自体の重さが軽ければ軽いほど初心者でも容易に回すことができる。

その理由は遠心力にある。

遠心力の公式によれば、その大きさをきめるもっとも影響する要因は質量である。

質量が大きければそれに比例し遠心力が大きくなる。

つまり、重いトーチ棒というのは、学童、初心者においては推奨されないことが判明した。

もしある生徒がいて、学童の時にメガネという技に成功しているとする。その時は、スナップを効かせており、成功していた。

事故の時、重たいトーチ棒であったものの、それを認識していたが、なんらかの強い要因でそれを教員に打ち明けられなかった。

経験則により、生徒がこれは重たいと認識していた。決して練習をしていないわけではなく、その真面目な生徒は遅くまで練習し、その重たい棒を必死に回していた、自分が練習が足りないと言い聞かせていた。

その重たい棒にさらに、事故当時、重い液体が絞らずに注がれ、さらに質量を増した。

火をつけない練習でも手にマメができたほどだ、これはさすがに重たかった。

学童のメガネを見ると、くるくる、事故当時の映像よりは遅いのであるが、それは学童時であるからであろう。ほかの生徒と遜色なく回しており、学童の時は前の中央位置に位置しており、花形的な存在である。

つまり、運動神経や手首のスナップは醸成されていたとみてよい。

すると、事故当時の回せなかった強い要因、回す力不足は、トーチ棒がもつ重さという、生徒の外部的要因が最も考えられる。

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