見出し画像

生活のなかで絵を愛でる

左は油彩で右はドローイング、内藤京平の作品だ。写真と見紛うような顔と輪郭の細い線、そして余白に特徴があって一度見ると忘れられない強い印象が残る。油彩画が銀座の蔦屋書店に並んだ時、店員は「内藤さんの独特の世界観がマッチするかもと思い、レオナルド・ダ・ヴィンチの書棚にレイアウトしてみました」と言っていたが、確かによく馴染んでいた。

内藤さんの作品を初めて知ったのは『アートコレクターズ』という美術雑誌だった。紙面を見ても絵画の魅力はなかなか分からない。が、内藤さんの作品が目に留まって、これはと思った。さっそく作品展に足を運んで幸運にも手元に置けることになった。そして今にいたる。

部屋に絵を飾っていても、段々と風景に溶け込んでしまって普段はあまり意識しなくなる。けれども、ふと立ち止まって繁々と眺めたりする。やっぱり良いな、好きだなと悦に入ったりする。そんな時、絵のある生活は良いものだなといつも思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?