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シロアリが出た〜大家族が地元で空き家セカンドハウス借りてみた〜

さて、快調に進めていたトイレのDIY


ついに床のタイルもぶっ壊して、いよいよ解体の汚れ作業も終わりだと思った次のタイミング


地面からなかなかの太さの土のトンネルが構造体に上がっていっている。。。

これはまさしくシロアリ。。。

蟻道(土のトンネル)が上がっていた柱の装飾物を外すと、こんな高いところまでシロアリが上がっている。。。

日本で繁殖するシロアリには主に二種類いまして…

比較的被害範囲が少ないことが多い、放浪者のヤマトシロアリと、

住み着いたらガッツリ群れて居着くイエシロアリ。

一般的に、ヤマトシロアリは水を自分で運ぶことが出来ず、水気のないところまでは侵食していかない。
つまり、水分を含んでいることが多い、より地面に近い部位(一般的には地上1m程度)にしか被害が広がらないはずなのです。

ということで、この時点でイエシロアリの生息を予感した私は、はっきり言って絶望しました。
この家をお借りした時点で、シロアリの侵食があることは説明を受けていたのですが、私は勝手に「…ということはその時点でシロアリの駆除と消毒はなされたのだろう。それなら安心だな。」と解釈したのですが、
どうやらそのまま放置されていたみたいなのです。
はい、完全に確認不足の私が悪いです。

もしもイエシロアリがついていた状態で何年も放置されていたとなると…
住宅リフォーム業界でキャリアのほとんどを過ごして来た私にとっては、それは悪夢以外の何者でもなかったのです。。。

数日後早速、業者さんに点検をしてもらった結果は…

ヤマトシロアリでした。何?!そんな奇跡があるとは!!

水回りが近く、水が取りやすかったのが高いところまで上がった原因ではないだろうかとの見解でした。実際、ヤマトシロアリが天井近くまで侵食を進める事例は幾らかあるようですね。勉強になりました。(なお、雨漏りや結露などによって木材が湿っている場合、ヤマトシロアリでも2階以上の高い位置まで侵食を進める事はありますので注意!)

とはいえ流石に長年放置されただけあって、家の至るところまで侵食が広がっているようでした。致命的なダメージではないものの、早めの措置が必要となり、頭の痛い問題となりました。

ところで、今回のように家に大ダメージを与える要因の一つとしてシロアリは挙げられます。

中古住宅を購入する際にも是非把握しておきたい事項として、雨漏りとシロアリの侵食の有無は二大項目と言ってもいいのではないかと思います。

ということで、この辺りの情報を把握するための予備知識について幾つかご紹介しておきましょう。

①家の構造体を濡らさないように気を付ける
特に木造住宅の場合、構造体の木材が湿ると、シロアリやカビの繁殖に繋がり、木材が自然に還っていってしまいます。そうなると構造体としての役目を満たしませんから、構造を濡らさないように気をつけるのはとっても大切です。
住まい手ができることとして、屋根や外壁が劣化して水を通してしまう前に定期的なメンテナンスや改修をすること、水に関連する樋や排水などが詰まっていないか点検をすることなどが大切です。

②床下が乾燥して健全な状態か確認する
床下が湿気を持っている場合、シロアリやカビの格好の繁殖環境となります。
最近の家はベタ基礎なのでこの辺りの心配は低減できているといえますが、昔の家の場合は床下に泥がむき出しですので、様子を見てみるといいでしょう。
湿気がある場合は床下換気扇による強制換気や、一面に防湿フィルムを敷き詰めるなどの処置もある程度は効果があります。
それと、これは是非確認していただきたいこととして、家のそばに物を大量に置くことで、床下の換気口が潰れている、影が出来てシロアリの侵入経路になっているなどの事例があります。特に家の周りに古木を積み上げるなどの行為はとても危険です。
それから、庭を開発しすぎて床下より外の地盤が高くなっていることもあり、これも床下の湿潤に繋がります。この辺はこれから家をDIYしていこうという方にも知っておいていただきたい知識ですね。

③ホームインスペクション(住宅診断)を実施する
私自身もこの度迂闊だったなと反省したところですが、やはり家の購入前、借入前には専門の診断士による住宅の健康診断、ホームインスペクションを入れるのが望ましいでしょう。
住宅診断では雨漏りやシロアリの侵食被害以外にも、家の様々なポイントからそのコンディションを調べ、今後どのようにしたらいいかなどの具体的なアドバイスまで貰えます。
家を一部解体したりしないといけないような調査は流石に必要ありませんが、健康診断は是非やっておいた方がいいでしょうね。

④シロアリは土の中にいる。安易な処理は逆効果?!
シロアリについて調べると、特にダメだとかいてあるのが殺虫剤の噴霧。忌避剤を配合するため、シロアリがその出入り口を使わなくなり、別の侵入路を新たに作ることに繋がるようです。床下の巣からあらゆる構造体に侵食を進められると、これはもうどうしようもない問題になりかねないですね。。。
シロアリやハネアリを見つけてしまった場合は、掃除機で吸うのが一番いい方法なんだそうですよ。どうやら衝撃にとても弱いらしく。。。

というような感じで、出来れば遭遇したくないシロアリとのお付き合いの仕方について列挙してみました。
我らのセカンドハウスにも住み着いてしまった望まぬお客さまですが、考えるだけで頭がクラクラして現実逃避したくなりますが、
今後のために効果的な方法をしっかり考えていきたいと思います。

ということで次回またお会いしましょう🖐️✨✨

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