Vancouver物語12
【Vancouver物語12】
**イングリッシュベイ編**
最後の夜はどこに行こうか?まだ行っていないイングリッシュベイに娘のリクエストでオイスターバーに行くことに決めた。何度も通ったDavie通りを西に進むとイングリッシュベイにたどり着く。途中、大きなSAFEWAYというスーパーに寄ってお土産を物色。
この店にはピアノが置いてあり、自由に弾けるようになっている。娘は長い間ピアノを続けてきたものの、留学してからはピアノを弾く機会がなく、ほとんど弾けていないらしい。私が「ほら、弾いちゃえよ!」と背中を押すと、ショパンの革命を弾いたが、流石にスーパーマーケットには合わない選曲で、客は引いていた。
イングリッシュベイが見えてきた。本日は曇っていたが、20時を過ぎて太陽が顔を出した。知り合いに教えてもらったカクタスクラブは満席で、皆がサンセットを見ながら食事を楽しんでいた。
私たちはお手頃なオイスターバーに入り、サンセットを楽しみながら、オイスターとワカサギのフリット、イカの揚げ焼き、シーザーサラダのエビ追加を注文。最後の夜の馬鹿話をすればするほど、少し切なくなった。オイスターは小ぶりだが非常に美味しく、もっとたくさん食べたかったが、疲れた体にはオイスターは危険だし、財布にも優しくないので2種類を一人1個ずつにした。それでも、白ワインとのマリアージュは最高だった。
日が落ちたイングリッシュベイで、娘はなぜか鳥と戯れ、それに息子も加わり、二人でギャーギャー騒ぎながら変顔の写真を撮りまくっていた。それを遠目で見守りながら、良い家族だなと改めて思った。
ホテルまでの帰り道は30分ほど、いろんなくだらない話をしながら夜の街を歩いた。最後の夜を一歩一歩、一言一言、しっかりと味わいながらホテルに戻り、荷物の整理と飛行機のモバイルチェックイン、そして明日早朝の空港送迎の手配を済ませて眠りについた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?