スラムダンクを読み直して
超大ヒットバスケットボール漫画「スラムダンク」について記載していきます。
日本にバスケブームを起こしたと言っても過言ではない存在のスラムダンク
「1990年10月1日 - 1996年6月17日」
そんな、世代を超えて支持され続けるスラムダンクには、ただストーリーとして面白いだけでなく、多くの人の心に響く何かが、随所散りばめられています。
全てを語るには時間が必要なので、今回は主人公「桜木花道」にフォーカスしてきます。
[スラムダンクの簡単な概要]
主人公、桜木花道は、地元では有名なヤンキー
中学時代は喧嘩に明け暮れ、周りから煙たがれる存在に
そんな彼は湘北高校入学早々に、ある女性に恋をしました
それが「赤木晴子」であり、バスケの道を歩む出すきっかけの人でした
一方的な恋をきっかけにバスケの道に一歩踏み出し、仲間と共に成長していく話が展開されていきます
[桜木の変化]
荒くれ者だった桜木から、スポーツマン桜木に変化していく姿が印象的 で感動的ですが、いったい何が彼を変えたのでしょうか?
1.自己成長
作中では喧嘩がめちゃくちゃ強い、身長と運動能力の高い男として、桜木は登場します。そんな桜木がバスケットに打ち込むことで、身体も恵まれていたこともあり、才能が開花し出します。
また素人ということもあり、成長の伸び代が大きいため、みるみる成長していくわけですが、この成長が彼をバスケに夢中にさせた要因の1つです。
人は、成長している時に、喜びや充実を感じる生き物です。
皆さんも、部活、趣味、仕事を通して、経験あるのではないでしょうか?
成長や充実を感じている時は、努力という感覚よりも、「打ち込む」感覚になると思います。
2.仲間の存在
彼の変化の最も重要なポイントが、仲間の存在だと思われます。
荒くれ者だった桜木にとって、仲間はいなかった。(一応、水戸洋平etcといったヤンキー仲間はいましたが)
つまり、これまで桜木を必要としてくれる人がいなかったわけです。
むしろ、煙たがれたり、敵対視されたりと、「チームプレー」とは真逆の生き方をしてきました。
しかし、桜木がバスケで物凄い成長をすることで、チームメンバーからは、桜木への期待が高まっていきます。
最初は素人として、舐められていましたが、次第にチームにとって必要な存在になっていきます。
極めつけは「諦めたら、そこで試合終了ですよ」でお馴染みの安西監督からの一言
「君の成長が、チームの勝ちに直結する」
このようなお言葉を、名言製造機安西監督から浴びてしまった桜木は、さらにスイッチが入り、自分の成長に拍車がかかった。
3.セルフイメージ
桜木の口癖は「天才ですから」。
そう、桜木は自分のことを天才だと信じています。
冗談ではなく、本当に思っているのがすごいところ。
ただ、桜木の真骨頂は、現実をセルフイメージに追いつかせようとするところにあります。
バスケ素人の桜木は、当たり前ですが下手くそです。
普通だったら、そこで不貞腐れるか、諦めるかという選択を取りがちですが、桜木は腐ることなく、天才とは程遠い現実を変えるために、どうにかしようとするわけです。
この執念が、成長に拍車をかけました。
4.その他
流川というライバルの存在
晴子さんという存在
ライバル高校の存在
etc
多くの関係性の中で、桜木は技術的にもメンタル的にも、進化を続けていきました。
[必要とされるということ]
社会というのは、人間関係によって構成されています。
良好な人間関係を築くことは、いつの時代も人類にとって、最も重要な事項の1つだと言えます。
誰かを必要とし、必要とされること
誰かに貢献すること
誰かに助けてもらうこと
誰かを信用すること
誰かを喜ばせること
誰かを愛すること
誰かを勇気付けること
そうすることで、人は強く優しく生きていけます。
桜木はバスケというチームスポーツを通して、これらを体験していきます。
不器用ながらも一生懸命で、あらゆる奇跡を起こしていく、元荒くれ者の成長の姿に、多くの読者は胸を打たれたに違いありません。
一方で、恨み、裏切り、嫉妬、対立は、人間を孤立にします。
一瞬は力技で突破できても、長期スパンで見ると、繁栄は続かないでしょう。
月並みな表現ですが「人は1人では生きていけない」のです。
不完全な人間が、協力しあい、時には衝突や、挫折を通して、さらに進化していく、そんな人間社会を、桜木花道を通して、感じることができます。
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