小円筋についてちょっと詳しく・神経と弊害
Liverpoolの赤はManchesterの返り血だったようで。
両チームとも本来の姿を取り戻しつつありますね(?)
付着位置
停止部は上腕骨大結節下部とされていますが、文献などでは停止部が二手に分かれていると記載してあるものも存在します。
ここでは上部・下部と定義します。
上部:上腕骨大結節下部
下部:上腕骨外科頚
と記載されています。
小結節よりも下に位置しますので、肩甲下筋よりも停止部が下に位置します。
作用
肩関節外旋の他、肩関節内転にも働くと言われています。
大円筋と似た走行をしていますので、内転に働くと想像できます。
勿論そこまで強い作用ではありませんが。
大円筋は上腕骨の内側を通り、小円筋は上腕骨外側と通過する形で付着しています。
クロスして付着しているイメージです。
そして2筋の間を上腕三頭筋長頭繊維が通過します。
四辺形間隙
小円筋、大円筋、上腕三頭筋長頭で形成されるスペースの事を指します。
台形に見える事から四辺形間隙と言います。
四辺形間隙を腋窩神経が通過しています。
小円筋の支配神経です。三角筋も同様です。
棘上・棘下筋は肩甲上神経が支配しており、肩甲下筋は肩甲下神経がそれぞれ支配しています。
小円筋の拘縮
小円筋は肩関節後方の関節包に直接付着しています。
その小円筋が拘縮する事で上腕骨頭も前方へ突出する働きが生じます。
脱臼まではいかなくとも、過剰前方突出による肩関節障害が考えられます。
また上腕骨頭の後方滑り込みも起きにくくなる為、スムーズな外転・屈曲動作の妨げになります。
伸張位をつくる
小円筋を最大伸張させるには肩関節屈曲+内旋位を作ると良いでしょう。
3rdポジション内旋でもよいですが、より伸ばすためには屈曲角度を大きくすると良いでしょう。
作用通りの動きと反作用の動きを繰り返し行う事で、最大伸張・短縮を作ります。
結果として滑走性に富んだ組織構成が可能になります。
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