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照明計画

今日はコイズミ照明のセミナーを受けてきました。
今日の講演会は照明を専門に行われている方のお話。
照明は以前から考えるのが非常に好きな事でしたが、意外とセミナーを受ける回数は少なかったかも。

今日の方のお名前を失念してしまいましたが、非常に聞きやすく楽しい内容でした。

照明計画は、これまでの経験からしっかりイメージが出来るか。と、センスが大事になってくると思います。
メーカーの方から上がってくるアイデアは計算上のlxはしっかり確保出来ているのだろうけれど、何せ数が多い。もちろん数を多くしておいて何となく並べておけばクレームも無いし一定の見た目にはなる。
私の計画は、メーカーとの比較で言うと感覚的に器具数が1/2から1/3程度の数に減ります。
こう見せたら効果的に演出できるな。というイメージで計画を行なっていきます。
これは夜の現場にとにかく行くこと。計画初期段階からイメージしていた明るさになっているかを検証する回数を増やすこと。
これ以外にはメーカーに計算してもらう以外は方法が無いと思います。


今日のセミナーで改めて気づかされたこととして。
▪︎照明の計画段階で、壁、天井、床の色までイメージ出来ていますか。

光は物体に当たって初めて明るさを認知でき、その明るさによって空間が明るいか暗いかが認識できる。
つまり、当たる物の色の反射率によって明るさが変わってくるので、本来そこまでイメージ出来ていないといけない。ということ。
失敗談?的なこととして、オフィスの照明計画を行った時にデスクが黒かったために空間が暗く見えてしまったとのこと。スポットライトの向きを変えて明るい空間に見えるように調整したが、机に置いた図面にモロに光が当たって今度は眩しいとのクレームが来て苦労したとの話もあり、家具の色も重要なポイントであることを学びました。

▪︎空間が出来上がった後に「ちょっと暗い雰囲気がする」「壁が黒くて思ったより暗い」というときは。
こんな時に有効な対処法としては、
1.壁に絵を飾り反射を増やす。
2.照明器具の下に物を置く。
この2点の事を行うだけで劇的な変化があります。

・絵を照らす時の注意点(印象派の場合)
書かれた時間帯の色温度に合わせること。
一つの空間でその照明器具だけが色温度が変わってしまうとしてもこれをしないと、昼間の絵に電球色が当たり夕方の絵に見えてしまう事態になる。

▪︎絵を照らす時の注意点(油絵の場合)
光が当たっている方向から光を当てること。
例えば人の顔を書いている絵で左から光が当たっている顔の絵だったら、
左から照明も当ててあげないと絵の立体感が損なわれてしまう。

▪︎ピンホールのユニバーサルダウンライトはガラスへの映り込みが少なくなる。
ガラス越しに何かを見せたい場合など、ガラスに映り込むと見せたい物を邪魔してしまう事になるので、ピンホールユニバーサルで対処する。

▪︎ガラスに貼ったフィルムに光を当てて影を床面に落とす。
デザインされたような床になる。

▪︎ガラスに貼ったフィルムに光を当てて、普段は透過しているのに、
 光を当てたときは反射で向こうを見えないようにする。
お風呂の仕切りなどで有効。

照明は本当に色々考える事がありすぎて、奥が深いなと思います。

これからも勉強です!!

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