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🇹🇷Turkish delight食べたことありますか?




先日、トルコ・イタリアの旅に出かけた
友人がお土産にターキッシュ・デライトを買ってきてくれました。




C・S・ルイス著「ライオンと魔女」(ナルニア物語)で

エドモンドが白い魔女に惑わされるときの使われたお菓子です。



小学生で初めて「ライオンと魔女」を読んだときは
この場面では「プリン」を食べていました。

寒い冬の場面で「プリン」は子供ながらに
違和感を感じていました。

後年、中村妙子先生の「翻訳教室」で
その謎が解けました。

作者C・S・ルイスはオックスフォード大学で
教鞭をとっていました。



ちなみ「指輪物語」の作者トールキン、
不思議の国のアリスの作者 ルイス・キャロルも
同じ頃にオックスフォード大学で教えていたのです。

その頃、オックスフォード大学では
コカインが流行していました。
コカインって白い粉ですよね。

そこで白い粉でまぶしたお菓子 
“ターキッシュ・デライト“が登場しました。

悪い「白い魔女」がエドモンドを悪の道に引きづりこむのに
うってつけのお菓子です。

さて、ナルニア物語は瀬田貞二先生が翻訳されました。



原文にある「Turkish delight」とはなんぞや・・・?
瀬田先生は見たことも聞いたこともありません。

そのまま訳しても日本の子供にもわかるはずがありません。

そこで、子どもが大好きなお菓子を考えて、
「プリン」と訳しました。

白い粉のついた「大福」とはさすがに訳さなかったです。

まさかと思われますが、例えば「小公女」が訳された時代、
「マフィン」は「まんじゅう」と訳されていました。

その路線で行ったら、大福もありえます。
余談ですが・・・

いくら子どもが好きなものでも「プリン」に
私が違和感を持ったのは当然だったかもしてません。

現在ではちゃんとターキッシュデライトと訳されています。

さてではどんなお菓子でしょうか。

日本のお菓子の求肥(ぎゅうひ)に似たもので、
ゼリー菓子に色や香りをつけたトルコの伝統菓子でロクムという名前です。

イギリス人旅行者がロクムを「トルコの悦び」〜
ターキッシュデライトを呼んでイギリスにもたらしました。

今では日本でも買うことできます。

「トルコの悦び」を持って帰ってきくれた友人の優しさが嬉しくて、
久しぶりにつまんでみました。


そしたら・・
春風も吹いてきて、
どこかに行きたくなりました。








『作り方』出てました!

#ターキッシュデライト
#ライオンと魔女
#ナルニア物語
#トルコのお菓子

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