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あんこう

あんこうは、愚かな魚と言う意味でついた名前が「暗愚魚」であり、あんこうの語源と云う説もあります。現在は、鮟鱇と書きます。

冬から初春が旬の時期です。美味しくなる時期は、水温の下がる冬のシーズンです。特に2月に味がよくなるといわれます。なぜなら、夏から秋にかけては深海に棲息し、冬に浅い所に移動し、産卵は4~7月に行われます。つまり、冬は産卵をひかえてたっぷり栄養を蓄え、肝に脂がのり、肥大化するからです。

北海道以南の日本近海に分布し、なかでも有名なのが茨城県です。あんこうの美味しさを表現するのに「東のあんこうに西のふぐ」「関東の河豚」、特に、あんこうの肝臓は「海のフォアグラ」という言葉がよく使われます。

あんこうは経済的な魚です。それは、捨てるところが無いからです。吊るし切りをして、内臓から皮まで全て食べることができます。 また、美味しく食べることのできる各部位を7つに分けられるので「あんこうの7つ道具」と呼ばれます。7つ道具は、「身、皮、肝、ヒレ、エラ、卵巣、胃」をのことを指し、それぞれの食感の違いが楽しめます。 7つ道具はいずれも、水っぽさを取るのと土臭さを抜くために、蒸すか茹でる等の下処理が欠かせません。

◆栄養

あんこうの身は、80%を水分が占める白身の低カロリーの魚です。一方で肝臓は脂質量が40%もありカロリーが高いです。しかし、その主な脂質はEPAやDHAなので、コレステロール値を下げ、血栓予防に効果的です。 また、ビタミンA、D、Eも豊富に含まれています。

◆調理方法

調理方法は主に鍋やから揚げがあります。
水を一滴もいれずにあんこうからでる水分とあん肝だけで作るどぶ汁も有名です。
肝の塩を振って形を整え、巻き簾に巻いて蒸し上げた「アンキモ」は、濃厚な味が酒の肴にぴったりです。

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