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男は硬いものを食いたがる。なぜ?

こんにちは 施術家の東福です。

先日70代半ばのご婦人が
来院され
「主人が年々ガンコになってきまして」とおっしゃる。

というのは
毎年年末は餅つき機で
餅をつくのだそうです。

まず、鏡餅。これは水分を少なくしたほうが形が整いやすくなるので
水を少なくしてついたのです。

次いで
お雑煮用に使う餅を作ろうとした時
ご主人が鏡餅と同じように水分を少なくして
つこうとしているのを見て

奥様
「もっと水を足さなきゃ硬くて食べられませんょ」
ご主人は87歳なのです。
「いやいや大丈夫だ」と押し通して鏡餅と同じ水加減で
ついたのです。

それで
正月
ご主人、雑煮を食べていた時に
「あれ、入れ歯を飲みこんじゃった!」
そう
餅を噛んだ時に入れ歯が折れて
引っこ抜かれて
餅ごと飲み込んでしまった。
喉に詰まらせなくてホッとしたのですが

だけど奥様
「それ 言わんこっちゃない!」とは言わなかった。
言われて
「あそうか、そうだよな。硬すぎたな。今後気をつけんとな」と
素直に言える人だったら良いよ。

ご主人は東大卒で学生時代は野球部に入っていたんだ。
その後もOB会で70歳まで野球をやっていた。
その傍らゴルフもやっていて今でもやっている。
こういうご主人だから
まだ体力が自信もあると思い込んでいる。

ここでは餅を例に出したけど
オイラもいい年になってきたからわかるけど
硬いものを食いたがるんです。
年食ってくるとね。

なぜかというと
手応えが欲しいんだ。
お、まだ食える。そこに若さを感じようとするんだ。

まだいけることを「確認」したわけ。

今の若い衆はどうかわからんけど
昭和生まれの多くの男には
「歯ごたえのある生き方」
こういう気持ちを内在させながら生きていると思うんだ。

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