振り飛車の可能性

こんにちは。今日は振り飛車をテーマに記事を書いていこうと思います。

私と振り飛車

私は基本的には居飛車党です。将棋を始めたとき父親が居飛車党だったこともあり、自然に居飛車で指すしかありませんでした。ちなみに当時は藤井システムが大流行していたこともあり、周りの小学生はほとんど四間飛車を中心とした振り飛車党でした。

自分が初段になったあたりで、父親から振り飛車も指して良いと許可をもらい、はじめて振り飛車を指し始めました。最初こそ居飛車の抑え込む感覚とは全く違い戸惑いがありましたが、捌く感覚を覚えたからすっかり虜(とりこ)になった記憶があります。あれは中毒ですね笑

当時の自分は評価値という概念が全く無かったので、どの将棋を指しても互角という認識でした。とにかく将棋は自由度が高いゲームだ。そんな思いで将棋を指し続けてきました。

振り飛車の転換期

その後奨励会に入ってからも、ときどき振り飛車は指していました。メインは中飛車で軽く捌く展開に持ち込んでいました。

転換期となったのは、言わずもがな将棋ソフト(AI)の登場です。将棋ソフトで調べてみると、どうやら振り飛車は評価値が低い。当時はかなりの衝撃を受けた記憶があります。だって全ての戦法が互角だと思っていたのですから。

その後はみなさんの見ての通り、振り飛車はすごい勢いで減っていきました。プロ棋士の公式戦でももちろんですが、奨励会でも減っていきました。また余談ですが、将棋ソフトの感覚に寄せていった者が生き残り、使わず自分の将棋を通した者は去っていきました。

振り飛車の可能性

私自身はその後でも振り飛車を続けてきました。理由としては、相居飛車のソフト研究の将棋が好きではなかったことが挙げられます。三段まではそれで何とかなったものの、三段リーグでは全く歯が立ちませんでした。まあここが自分の限界点だったのかなと、今の自分には言い聞かせています。

なぜここまで振り飛車のことに書いてきたのかですが、明日の叡王戦の3局目があるからです。菅井八段が挑戦者として戦い、藤井叡王に対してここまで1勝1敗となっています。その中で2局目の将棋がとても印象深かったです。振り飛車穴熊に組んだ後の▲9六歩~▲7九角の構想が自分の中には全くありませんでした。まだまだ振り飛車もやれるぞ!と感じさせる将棋でした。3局目以降の将棋もワクワクしながら見ようと思います。

振り飛車の可能性を見せて欲しいです。
自分が指せなかった、証明できなかった分も込めて。

今日はこのあたりまで。また思い立ったとき自由に書こうと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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