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EU 2030年までに農薬リスク半減を法定化する規則案を公表

欧州委員会が22日、農薬使用に関する新たな規則案を公表しました。EUは2009年にすでに持続可能な農薬使用指令を採択していますが、ファーム・トゥ・フォーク戦略での有機農業目標を踏まえて、より法規制として強い「規則」の形で新たな農薬指令法制が誕生する見込みとなりました。

https://ec.europa.eu/food/system/files/2022-06/pesticides_sud_eval_2022_reg_2022-305_en.pdf

この規則では2030年までに農薬リスクを半減させることが法定目標として盛り込まれ、また公園などの公共スペースでの農薬使用は禁止される予定です。もっとも、すでにこのブログでは何度も取り上げているように、ウクライナ危機を受けて、EUでの農業における環境保護の要請には見直しの声が上がっています。今回の規則案の発表を受けて、加盟国や欧州議会からどのようなリアクションが生まれ、それがどのように反映されるのか。今後の展開にも引き続き注目です。


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