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ゴリゴリの日本人が鼻血出るほど勉強して英会話スクールを立ち上げる七転八倒ブログ書きます。9日目

こんばんは。合同会社ほしのやの、ゼンイツです!
このブログでは、筆者の日々のインプットと、それを自分の事業に具体的に落とし込むアウトプットの両方を共有して、みなさまに面白がっていただくためのブログです。

また、そういった知識や日々の気づきを活かして、筆者がどの様に英会話スクールを立ち上げていくのかを、赤裸々に語らせて頂いております。

今日は、今自分たちが英会話スクール事業に取り組んでいることから、「英語の試験で点数が高い事」と、英会話でコミュニケーションする能力が高い事の違い」について、「第二言語習得論;Second Language Acquisition (SLA)」の観点から紐解いてみます。

参考文献はこちら!

英語学習 ➁

それでは早速参りましょう!

自分自身の英語能力を図るための試験は、数多くあります。TOEICやTOEFL、GTEC、英語検定など、様々な試験があり、特に企業で多く使われているのがTOEICだと言えます。

しかし、TOEICで900点以上という高得点を出していても、「英会話が苦手」「会議での発言や商談を英語でやる自信はない」という方は、意外と多くいらっしゃいます。

それは、どうしてなのでしょうか?

試験での点数と、実際にビジネスの商談や複数人での英語の会議、プライベートなどで英語によるコミュニケーションを取る能力は、どのような関連性があるでしょうか。

結論から言うと、TOEICの試験では、リスニングとリーディングに片寄っているから、という事が言えます。

順を追って考えていきます。

まず、言語には大きく4つのスキルがあります。
これは、英語も例外ではなく、以下の4つのスキルで構成されています。
-リーディング
-ライティング
-リスニング
-スピーキング


このうち、高校までの英語教育で時間をかけて学ぶのが、TOEICと同じリーディングとライティングで、近年になってリスニングとスピーキングが徐々に重要視されるようになり、そのため、英語能力を推し量る試験・評価方法も変わりつつあります。

最近では、センター試験のかわりに、国が民間の英語試験に認可を出して、その点数を大学に提出することによって、大学入試の結果とする方法に移行する、ということがニュースになりました。
2020年度からこの運用が始まる予定でしたが、運営側の準備不足や地域により差が出てしまう不公平さから延期になっておりますが、いずれにしても国は今の英語力を測る試験方法には課題意識を持っているようです。

英語試験 変化

 ※2017年に文部科学省が発表していた、大学入試の実施方法変更予定内容

では、何が問題なのでしょう?

それは、ライティングやリーディングだけでなく、リスニングやスピーキングも含めた、トータルでの英語能力がなかなか向上していない、ということです。

なぜ、トータルの英語能力を上げるのは難しいのでしょうか?

それは、いくつか理由がありますが、大きな理由は以下の3点に集約すると考えられます。

①英語と日本語がかけ離れた言語であること
②日本では、英語を使う必要性がないこと
③日本の英語教育は、アウトプットが足りないこと

一つ一つ見ていきます。

①英語と日本語がかけ離れた言語であることとは?

第二言語習得論(SLA)では、日本語ネイティブが英語を習得するまで、約2000時間の学習が必要であると考えています。日本語と韓国語は、文法もかなり似ているので、2000時間も必要にはなりません。また、日本の高校までの英語教育では、約800~1000時間、英語の勉強をすると言われております。

つまり、「日本人は6年間も英語を学ぶのに、全く話せるようにならない!」とよく言われるのですが、これは、科学的に考えると無理もない事なんです!できなくて当たり前なんです。なぜなら、そもそも2000時間以上必要なのに、6年間で800~1000時間、つまり必要な時間の半分しか勉強していないからなんです。

まずは、出来なくて当たり前、まだまだ出来るようになるには、自分は努力が足りていないんだ、という所を正確に認識する必要が有ります。

日本では、英語を使う必要性がないこと

これは、説明するまでもありませんが、日本で生活し仕事をする分には、英語を避けようと思えばいくらでも避けて通れます。生活には困りません。

高校まで1000時間弱勉強して、それ以降は英語は必要にならない訳ですから、英語を忘れる・衰えることは有っても、英語が上達する事は、意識して努力しない限りは、まず無いでしょう。

③日本の英語教育は、アウトプットが足りないこと

第二言語習得論(SLA)という学問分野においては、第二言語を習得するためには、「文法などの正しい知識のインプット」と、「インプットした知識をアウトプットする」という、両面が重要だと考えられています。

知識をインプットしただけで、その知識を自分で「使おう」としなければ、使える様になりません。自分で文章を作り上げる努力をしなければ、作れるようになりません。

そのため、「何を言っているのか聞き取れるけど、話せない」という結果になります。

会話のキャッチボールが上手かどうか、会議で自分の意見を言えるかどうか

英語の習得について必要な事は分かってきました。それでは、英語能力を身につけたら、英語による会話のキャッチボールが上手になり、会議で自分の意見を言え様になるのでしょうか。

このことについては、英語に限らず、日本語でも同じことが言えるでしょう。

日本語で会話のキャッチボールに苦手意識がある方、なかなか会話を弾ませるのが難しいと感じている方は、英語では余計に難しく感じます。

また同様に、会議中に、適切なタイミングで、簡潔にわかりやすく自分の意見をまとめ、大勢の人に伝えるのは、簡単な事ではありません。
これも、英語でやろうと思えば余計に難しく感じます。

そのため、「英語能力がある、ない」、ということと、「そもそもの日常会話や会議での議論や発言が出来る、出来ない」は、切り分けて考える必要があります。

例えば、英語力がゼロでも、タレントの出川哲郎さんのように、どうにかコミュニケーションをとって、目的地に到達する能力を発揮する方もいらっしゃいます。

こちらをご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=DMNxOUTlhGg

その一方で、英語がネイティブの方でも、人見知り・口下手・自分の意見が特にない、などの理由で、会議で発言するなんて無理です、と考えてる方も多くいらっしゃいます。

この様に、英語力が上がったからといって、自動的にコミュニケーション能力も比例して向上するわけではないのです。

結局、英語で人とコミュニケーションを取れるようになっていくための、トータルの英語力を上げるには、どうしたら良いの?

ここまでの話をまとめると、英語の総合的な能力を上げ、なおかつ英語によるコミュニケーション能力を上げていくために、日頃から出来ることとしては、以下のようにまとめられます。
①英語の勉強を毎日、少しで良いので続けること
→高校までの英語学習時間も合計して、トータル2000時間以上!

②日本語でのコミュニケーションを積極的に行うこと
→日本語で出来ない事は、英語でも出来ない、ということを認識し、日本語のコミュニケーションも積極的に鍛えていく。

③日本語でのコミュニケーションをとっている自分と、英語でコミュケーションをとってる自分のギャップを埋めていく。
→日本語を話すときは、英語だったらなんて言うかな?と考え、英語で話してる時は、日本語だったらどんな風に盛り上げていたかな?と日頃から考え、日本語で出来ることは、英語でもできる、という状態に、少しずつ近づけていく。


これらが、地道ではありますが、わたしの考える1番有効な手段です。結局、地道な一歩一歩の積み重ねが大切だ、という、びっくりするほど当たり前の結論で申し訳ないですが。。。

でもやはり、自分自身の英語学習を振り返り、さまざまな書籍から言語学習論という学問を勉強してみても、やっぱりそんな風に思います。

みなさまも、今回お伝えした様なポイントを意識して、英語学習に励まれると、いろいろな新しい気づきが生まれるかも知れませんので、ぜひ一度試してみてください。


最後までお読みいただき有難うございました(^^♪

素敵な夜をお過ごしください。


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