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モノクロ手焼きプリント

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自宅暗室にて手焼きしたプリント作品をエッセイと共に記したシリーズです。
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#写真の楽しみ方

白黒写真とは言うものの モノクロ手焼きプリント#7

白黒。 白黒写真。 「しろくろ」とよく言われる気がするが英語では「black & white」というのだから実は「くろしろ」が正しいのかもしれない。 黒白写真。 だが我々が撮っている写真は黒と白の表現だけだろうか? いや、どう見たってグレーもある。 写真家によってはハイコントラストにして黒と白にかなり寄せる人もいるが、それでも二色だけで写真は基本的に成立はしない。 というより、黒と白を繋ぐグレーの方が面積的には多い。 だから黒白写真をこよなく愛する人々にとっては

一枚に掛ける手間 モノクロ手焼きプリント#4

フィルムをカメラに詰める。 ファインダーを覗き、シャッターを切る。 タンクにフィルムと液を満たし現像をする。 引き伸ばし機にネガと印画紙をセットし露光する。 アナログ写真をしているとこれらのプロセスを経て写真が出来上がる。デジタルとは比べ物にならないぐらいの手間が掛かる。 勿論ネガをスキャンすればそれでもう写真データとして使えるようにはなるのだが、折角モノクロフィルムを使っているというのもあってプリントしたものを完成形にしたいと思い夜な夜なプリントをしている。 トータルで