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【解決法】新商品開発において納入後に不具合発生!

新商品を開発し出荷した後に、お客さまへ納入後に商品に不具合が発生したことがありました。
そんな場合の解決の仕方についてご紹介します。

1.問題発生!

今回は、冬季に商品を納入し現場で取り付け、数日経った後、商品に変形が発生したという事例です。

お客さまからの連絡を受け、現場にお伺いさせていただき、商品を確認したところ、一部の商品の材料が変形していました。

2.大切なことは?

この状況において、いきなりの対策検討をしてはいけません。ここで最初に確認すべきことは、商品の製造履歴です。

3.状況は?

商品を持ち帰り詳しく観察しましたが、はっきりとした原因はわかりません。その後、別のお客さまからも同様な不具合が発生したとの連絡がありました。

今回の事例においては、製造した全ての商品に不具合が発生していることはありませんでした。つまり、出荷した商品の一部のみに不具合が発生していたのです。

そこで、不具合が発生した商品の製造履歴を確認したところ、不具合が発生した商品は、全て月曜日の朝一番に製造したことがわかりました。

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そこから、何故、月曜日の朝一番に製造した商品のみに材料の変形が発生したのかを推定したところ、冬季の月曜日の朝一番は、前日が休みであったことからも、設備・材料が冷え切ってしまっており、製造条件が適切ではなかったと考えられました。

そこで、設備に追加のセンサを取り付け、常に正しい製造条件で商品を製造できるように、管理の新たなルール化を行いました。

4.解決のポイントは?

今回の解決のヒントは、商品の製造履歴を確認したことでした。いわゆる、トレーサビリティに関連してのことです。

5.失敗しないためには?

製造履歴を確認すると、意外に問題に対する解決のヒントが得られることがあります。また、お客さまより、トレーサビリティとして製造条件などの提出を求められることもありますので、製造履歴はしっかりと記録・保管しておくことをオススメします。

今回は、お客様への納入後に不具合が発生した事例についてご紹介しました。

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