コロナ前のサービス・小売・飲食店出店の大間違い【立地だけでは集客出来ない】

低予算映画というジャンルがあるのを知っている方はまだ少ないと思いますが、多くのファンがいる将来有望な商業価値の高い分野といえます。

同じようにファンがいるビジネスモデルでは、出店に関する景色が今までとまったく違った景色になる可能性があります。
例えば、ショッピングモールに出店する事で沢山のお客様に多種多様な商品を販売する店舗は、沢山の慣例や制約にしばられいますが、独立したテナントであれば、営業時間、運営すべてをファンの方の来店機会を最大化する選択に特化出来ます。

FIVEONEの直営店は独立テナントで出店しており、顧客の来店機会を最大化したおかげで、このコロナ期に多くの有益な学びをしました。
お客様の来店を予約制にする事で運営効率が上がったり、さらに地域の店舗により最適な営業日や時間も違いました。
独立した店舗ごとに柔軟に販促スケジュールを変更したり、広告の配分方法も今までの逆にしました。
それらの効果で売り上げは増加した月もあり、
人件費抑制と販売機会の最大化は両立するという事が実際には可能です。

FIVEONEは工場、店舗のすべての社員に、副業を認めて、休暇取得と副業で一定の成果もあると感じだしており、まだ検証が足りませんが、週４日営業が実現できれば、働き方も大きく変化すると感じています。
コロナ下で雇用調整助成金を申請書して週4日勤務が出来たという、負の副産物ですので、今後続けるべきかは疑問ですが、コロナ後の受注と生産と消費のバランスは今までとは違うことになりそうで、すでに始まっており、変化に対応するタイミングであるといえるのか、
サービス・小売・飲食店の出店には、今まで以上にリスクが大きくなる事は間違い無いと考えます。

今、アパレル業界では、百貨店アパレルの危機と言われていますが、立地と集客を一括りにした店舗ばかりでは、危機は脱せられないどころか、さらに厳しくなる可能性もあります。

立地と集客はまったく別
FIVEONEが考える立地は、ハブとなる駅から徒歩5分圏内である事がが、オーダーメイドスーツ店舗の立地だと考えます。
理由は簡単で、それ以外の場所だて時間をかけて行けないからです。忙しい、時間がない、簡単に行けて何かの用事のついでに調達しようという行動に逆らわない為です。
FIVEONEが考える集客は、比較出来る同じ商品の中で競争力を高める事です。
ファクトリーブランドが付加価値とい訳ではなく、オーダーメイドスーツの場合は、生地素材の鮮度です。そして採寸するフィッターです。
素材の鮮度と調理という当たり前が、意外と一番難しいのです。

社員が働きやすい環境により長期間勤務して頂く事が一番の集客動機
これだけでもお客様は足を運んでくれます。
インターネットと違い、人と人の生の会話が目的のひとつにあり、店舗ビジネスの肝になりつつあります。

間違ってはいけない立地条件
とはいえ、店舗の格式を最大化する必要があることはいうまでもありません。
私が2009年にFIVEONEに来てから大阪、銀座、神戸、福岡、香港、南青山とリアル店舗を立ち上げましたが、まだ一回も閉店してません。※移転はしました。
絶対間違ってはいけないのは建物の格式です。
格式には３つあり
ビルの構造設計が鉄筋コンクリートか重量鉄骨であること。エレベーターが大きくトイレのメンテナンスが良いこと。

南青山4丁目

FIVEONE南青山を例にすると、築48年のマンションですが、南青山とい立地上、事務所が沢山入居しており、リノベーションを重ねて雰囲気も良く、何より建物が低層で贅沢です。

FIVEONE大阪

意匠が店舗業態に合ったデザインであること。
FIVEONE南青山は閑静な住宅街に歴史を感じる建造物です。
FIVEONE銀座はアントニン レーモンドが1888年に設計した歴史的建造物です。
FIVEONE福岡は天神大名を代表するシンボル的ビルでありFMラジオライブサテライトの下の一階路面です。
FIVEONE大阪は国道1号線沿いの一等地に珍しいレトロな建造物です。
FIVEONE香港は香港島のアドミラルティセンターショッピングフロアにあり、官庁街一角であり、テーラーの同業が15軒入居しています。

管理する管理会社が優良であること
ショッピングモールに出店する場合に設備が充実しているという利点があるますが、実は一般のビルも劣らない管理をしています。
エントランスやトイレを見れば一目でわかります。

このような立地条件が良い物件は、コロナ下には比較的みつけやすい状況にあり、賃料も極端に低下しています。
但し、銀座や梅田などで条件に当てはまる物件は少ないと思います。

これからのリアル店舗ビジネス
人と人と人に尽きると思います
路地ライブをするミュージシャンが、メジャーで活躍する時代に
ファンひとりから増やすのに、過度に高い賃料は必要ではない時代が来ているのかもしれません