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日本人から見たトーゴ共和国の魅力について

 ぼくはいま、西アフリカのトーゴという国を往復して事業を組み立てている。そこで見えてきたトーゴの魅力について、ここに残す。それが誰かの訪れるきっかけになれば嬉しいなと思っている。

①言葉

 まず、トーゴで話される言葉が好きだ。公用語はフランス語だが、40以上の民族がそれぞれの言葉を話す。ぼくが会社をつくっているパリメというエリアを含め、トーゴの南部、ガーナとベナンの一部ではエウェ語が話される。そのエウェ語話者の挨拶のバリエーションがハンパない。おはよう・こんにちは・こんばんはに匹敵するコールアンドレスポンスが、ぼくが知るだけでも10以上ある。

 それは、それだけ家族のほかに出会う人や回数が多いからだと思う。そういうコミュニティの在り方が言葉に現れている。その培ってきた文化というか、育んできた歴史の重さを、エウェ語から垣間見ることができる。あらゆるものが画一的になって、個性が見えにくくなっているなかでは特に、魅力的に感じる。

②時間

 そこに流れる時間も、ぼくは好きだ。なにをするわけでもない。それは生産的ではないかもしれないが、スッキリしたビール(旧宗主国であるドイツの文化を取り入れている)を飲みながらゆっくりする時間は、自分を見つめ直す機会になる。ぼくたちは忙しなく過ごしがちで、なにかをしていなければ不安にさえなる。そういう毎日のなかで、そんな頑張らない時間は、普段は見落としがちな何かを見つけることができる。

③感性

 そしてなにより、そこに住まう人たちの感性が大好きだ。それはアート性の高いバティックやオブジェに現れたりもするが、何気ない会話にそのセンスが光る。元気でやってるか、ちゃんと寝てるか、飯はうまいか。そういう一言は、いつものことなので特筆すべきことでもない。ただ、そんな声を掛けてもらえる人たちに支えられているということは、現地に入ると忘れがちだ。

 なにか嫌なことがあったとき、人を責めるのはやめようと思う。たぶんその人には、そうする理由があった。もっといえば、そうせざるを得なかった。恨むべきは、その人が置かれている環境や、社会システム、もしかしたらその一端を担っている自分自身かもしれない。怒りの矛先を間違えないように、自戒を込めて書いてみた。

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いただいたサポートは、日本から13,000km離れたトーゴ共和国という国に住まう誰かの何かハッピーなものにします。