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古本と高校生

 遠出をした先で入った書店には、古本のコーナーがあった。覗いてみると昔懐かしい「世界の名著」のシリーズが20冊ほど置いてある。値段は格安。しかし買おうと思うものはなく、新刊書を見に行った。

 しばらくしてもう一度古本のコーナーに目をやると、男子高校生がいた。何やら箱入りの本を手に取り、中身を確認している。そして丁寧にしまって、手に取ってレジに向かったようだ。「世界の名著」のシリーズの1冊を購入したのは間違いない。

 良いものを見た気がした。

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