転職回数が多いのは不利?有利に持っていくための方法はあるの?

人材会社の営業職・キャリアコンサルタントの西俊明です。

一般的には転職回数が多いと不利に働くことが多いものです。人間関係や勤務態度に問題があるのではないかと憶測されてしまうからです。しかし、中には転職回数の多さが武器になることもあります。どのような転職なら、転職回数の多さが有利に働くのでしょうか?転職回数が有利に働く業界はあるのでしょうか?ここでは転職回数を不利にしない条件について解説します。

転職回数が多さが不利になる理由

転職回数の多さが不利に働く理由の一つが性格の問題です。人間関係のトラブルが多くて転職を重ねてしまっているのではないかと憶測されるのです。人間関係の問題は本人が申告しなければ表面に出ない事柄です。それだけに採用する側では様々な憶測をします。また人間関係と同じように憶測されやすいのが、我慢がきかない性格なのではないかと疑われることです。仕事をしていれば、多かれ少なかれ面白くないことは出てきます。多くの人は、我慢をしたり気晴らしをしたりして乗り越えます。転職回数が多い場合には、このような努力が苦手かもしれないと思われることもあります。

また、一か所での勤務期間が短いと仕事のスキルが低いのではないかと疑われることもあります。一般的に入社して何か月かは特に研修期間を定められていなくても、職場のルールを覚えることに費やされます。実際に戦力になる前に辞めるようなことが繰り返されているのであれば、職業的にはあまり成長していないと考えられます。せっかく採用しても戦力になる前に辞めてしまうのではないかと疑われてしまうのです。

転職回数が不利にならない転職とは?

過去の日本の企業では転職回数の多さは不利に働くことが多いかったのです。海外の企業では度々転職するのは当たり前です。自分のライフスタイルに合わせて職場を選ぶのです。海外では生活を向上させるための転職はいいことだと思われているからです。最近の日本企業もこの考え方を受け入れるところが増えました。このタイプの転職でも特に歓迎されるのが職業スキルアップのための転職です。例えば、販売専業で働いている人が仕入れにも興味が出たので仕入をさせてくれる職場に転職した場合には職業的スキルはアップするとみなされます。ただし、この場合には扱う商品や営業形態など何らかの一貫性が必要です。アパレルの販売員からアパレルの仕入れをさせてくれる会社への転職なら商品知識や業界の知識が深まっている可能性を感じてもらえます。

とはいえ、すでに転職を繰り返している場合には転職理由が大切になります。上司と揉めた、思っていたところと違ったなどの理由では採用は程遠いものです。特に、前職を批判したりするとトラブルがあったのではないかと疑われます。円満退職であることはとても大切なことです。退職理由が家庭の事情等やむを得ない場合には転職回数が問題にならないこともあります。ただし、現在その事情が解決していることがポイントになります。

転職先を選ぶことも大切です。人手不足の業界なら転職回数もあまり不利にはなりません。むしろ、すぐにでも働く姿勢と環境がものを言います。転職前の職場にも退職の意思を伝えておくとスムーズに次に進むことができます。また、転職回数が多くて当たり前の業界を選ぶと転職回数の多さが不利に働きません。外資系の企業やIT系、ベンチャー系の企業などは転職回数がマイナスにはならないことが多いのです。

面接や職務経歴書には転職して身につけたスキルをアピールすることで、転職回数の多さを有利さに変換できることもあります。また転職によって身につけた柔軟性をアピールすることも重要です。前向きな姿勢や積極的で意欲のある態度を見せて好感を持たれるように努めることで転職回数のギャップを跳ね返すように努めましょう。


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