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名古屋大学医学部編入に3ヶ月で合格した勉強計画と効率の良い勉強法を公開

医学部学士編入試験において、戦略はとても重要です。
戦略次第でその年の合否結果が決まると言っても過言ではありません。
この記事では、自分の経験に基づいて、年間の勉強計画とその戦略をお伝えします。

勉強の順番はほとんどの合格者で同じだと思いますが、私はこんな順番で勉強しました。

  1. TOEIC対策

  2. 志望理由書の完成

  3. 生命科学

  4. 物理・化学

  5. 各校の個別対策

TOEICまたはTOEFLを受験する

こちらが私のざっくりとした受験計画表です。
まずはTOEICのスコアをとるためにTOEICの勉強をしました。
40時間ほど対策し、850点を取れたのでとりあえずこれでTOEIC対策は終了。

志望理由書を書くにあたり、この時点では私の強みらしい強みは残念ながらありませんでした。
運が良ければ論文発表までいける手応えを研究で感じていたため、とりあえずギリギリまで研究をしてみることに…。
残念ながら学会発表や論文投稿までには至りませんでしたが、他に書くこともないので研究医志望として志望理由書を書くことにしました。

自分に必要な生命科学の勉強量を見極める

これは人それぞれな上に正確に見極めるのが難しいですが、合格に必要な生命科学の勉強量を見極めることがとても重要です。

私の場合、高校レベルの物理化学や大学有機化学に関してはある程度自信がありました。
そのため、生命科学に関してはKALS要項集を覚えて最低限仕上げておけば戦えるだろうと考察。
これまでの勉強経験からして、これぐらいの参考書であれば3ヶ月はかからないだろうと逆算しました。

センター試験の物理化学で8割以上取れる人であれば、私のように生命科学をさらっと勉強するだけで筆記試験に苦労することはそんなにないと思います。

流石に前半校の合格は絶望的だったので、2月の時点で後半校に標準を見据えていました。
後半戦が始まるのは8月で、生命科学の対策に必要な推定期間はおそらく3ヶ月。

どんなに遅くとも5月には生命科学の勉強を始めることを念頭に置いていました。
そのような理由で4月いっぱいまでは研究に専念していたというのが私の戦略です。

高校レベルの物理化学に不安があるのであれば生命科学の勉強はもっと必要でしょうし、その判断はご自身でお願いします。

生命科学は短期集中で効率良く勉強

「忘却曲線」という言葉を耳にしたことはあると思います。
人間は復習しない限り、勉強してもいずれ忘れてしまうという意味を持つ言葉です。

記憶の定着には忘却に打ち勝つ勉強負荷が必要

受験勉強は忘却との戦いです。
せっかく勉強したとしても、勉強の負荷強度よりも忘却が強ければ意味がありません。

当たり前ですが、人間は時間が経過すればするほど覚えたことを忘れやすくなりがちです。
勉強期間が長ければ長いほど、忘却力は大きくなります。したがって、長期間にわたる勉強で忘却に打ち勝つ為には、短期間の場合よりもさらに多い勉強時間が必要です。

よく勘違いされている方を見受けますが、勉強期間は長ければ長いほど良いという訳ではありません。
2〜3年計画で勉強されている方もいますが、最初から長期計画を視野に入れるのは得策ではないでしょう。

もし可能であれば、受験勉強は短期集中で行うことをおすすめします。
短期間であれば、忘却しないうちに再度復習できるので、記憶の定着にかかる労力を極力減らせます。

そのような理由で、私は5月、6月は基本的に研究室を欠席し、受験勉強にほぼ専念していました。
事前に教授と相談し、受験後にその穴埋めをするということで了承をいただいておりました。
医学部学士編入を考えている場合、そのような意味でも研究室選びは重要です。

まとめノートは作成するべき?

賛否両論あると思いますが、手書きでまとめノートを一から作成することはおすすめしません。
もし仮に作成するとしても、GoodNotesなどのアプリでPDFを切り貼りして作ることをおすすめします。

勉強において、文字を書く作業は時間をかなり要します。
そのため、私は極力書くという作業を行いませんでした。
Ankiに関しですが、自分のような短期決戦型勉強であれば必要ないと思ったので使用しておりません。

医学部学士編入の勉強に単純なアウトプット勉強は不要?

2科目型は存じ上げませんが、4科目型の医学部学士編入試験で処理能力を問われることはほとんどありません。

2023年度時点でアウトプット演習が必要だと感じたのは、北海道大学、香川大学、名古屋大学ぐらいです。
ほとんどの大学は時間に余裕があるため、知識さえあればその場で何とでもできます。

ワークブックによる演習など、アウトプットだけの勉強は一切行いませんでした。
インプット時にKALS要項集に掲載されている問題とその解答も暗記すれば、アウトプットも兼ねられます。
インプットとアウトプットを同時に行うイメージで勉強していました。

7月以降は各校の個別対策

短期集中で生命科学を詰め込めたので、ここからは試験前に青本生物等を一通り確認し、暗記したことを思い出すだけでした。

7月以降の勉強量が少ないのは、8月に学会発表をねじ込まれたためです。
名古屋大学に提出できる業績が増えるのは悪くないと感じたため、しぶしぶ了承しました。

自分のキャパと相談し、学会発表をしてもギリギリ一次通過できるのではないかと踏んでいましたが、本当にギリギリで通過…。
難しい判断ではありましたが、その経験がなければ卒業発表の準備で現在苦しんでいたと思うので、悪くない判断だったと思います。

7月以降は勉強時間をあまり取れなかったため、過去問演習と弱点の復習ぐらいしかできませんでした。
こちらのnote でお話ししたように、この時点での知識量があれば8割型筆記通過できるだろうと踏んでいたので、特に新たな勉強はしませんでした。
とにかく、知識の保持に全力を尽くしていたことを覚えています。

医学部学士編入試験は東大生のような特別な人間だけが合格できる試験ではありません。
何度もお伝えしていますが、基礎が重要です。
焦る気持ちはありましたが、それでも新たな勉強に取りかからず、復習に努めたことが勝因だと感じています。

科目ごとの勉強時間とその推移

科目ごとの勉強時間とその累計量の推移グラフです。
どの科目においても短期集中メソッドでとにかく一度暗記しました。
一度暗記してしまえば、たとえ忘れていたとしても試験前に再度復習することで思い出せます。

大学生は春休みを有効活用しましょう

面接に関しては時の運もあるので何とも言えませんが、筆記試験に関してはある程度の合格ラインが存在します。
こちらのnoteで紹介しましたが、その合格ラインに必要な参考書はたったの11冊であり、そんなに多くはありません。

大学範囲の出題がない大学を受験するのであれば、その11冊すら必要ありません。

効率良く知識を詰め込むには、短期集中がおすすめです。
社会人はなかなか仕事があるので難しいですが、大学生はぜひ春休みなどの長期休暇を有効活用してください。

研究室に配属されていて長期休暇が存在しない私のような学生は、何としてでも教授に直談判するべきです。
こんな感じで1年の受験計画を立てていました。

名古屋大学医学部学士編入に短期合格した経験を活かし、これらの受験対策も行っています。お気軽にご相談ください。

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