7回目で合格!私の社労士受験のこと
だいぶ前のことになりますが、私の社労士受験の体験をお伝えします。
受験生の方にとってなにかしら参考にしていただけることがあれば幸いです。
2012年(平成24年)、社労士試験7回目の受験で遂に合格を手に入れました。
私の約7年間にわたる長い受験勉強が終わったのでした。
合格基準
◎本年度(平成24年度)の合格基準は、以下の2つの条件を満たした者です。
①選択式試験は、総得点26点以上かつ各科目3点以上(ただし、厚生年金保険法は2点以上)である者
②択一式試験は、総得点46点以上かつ各科目4点以上である者
前年の決意
合格前年の2011年(平成23年)の本試験は、その前年、前々年と同様に選択式の救済待ちでした。
結果は、またしても選択式1点不足で不合格に終わりました。
これで3年続けて選択式の1点不足に泣き、6年連続で不合格。
結果発表の直後は、茫然自失でその日は仕事に身が入りませんでした。
「もうあきらめるか・・・」
資格スクールの費用と費やした時間を考えれば、まったく割りに合いません。
この現実を受け止めれば、もう受験やめたほうがいいのかと迷いました。
ただ、悪夢の「選択式」は、あまりにも悔しすぎました。
今後更にもう1年、合格への気持ちを切らさずに勉強を続けることができるのか自分に問いかけました。
直近試験において、択一式は4年連続で基準点をクリアしていました。
一方選択式においては、選択肢の中に解答があるのに判断ミスをした悔しさ、こんな中途半端な気持ではあきらめきれませんでした。
そして得た結論は、やはり自分の実力不足であったということ、合格への思いが足りなかったということでした。
そしてもう1年、最後の挑戦という位置づけで再チャレンジを決意しました。
これで最後と決めた1年は、とにかく過去問10年分を繰り返し解きました。
択一式の点数は、合格レベルには達しているという自信はありましたので、過去問を中心に択一式のレベルの維持向上を図ると同時に、特に選択式問題を意識して勉強を進めました。
社労士試験特有のひっかけ問題のパターンを見抜けるくらいまで過去問に取り組みました。
そして試験直前の1か月間は、本試験と同様に時間を設定して、過去の本試験問題とスクールの模擬試験問題を徹底して回しました。
試験当日から合格発表まで
迎えた本試験当日、午前の択一式はある程度の手ごたえを感じて終えました。※当時は、午前が択一式、午後が選択式でした。
そして午後の選択式試験、これまでで一番落ち着いて問題に取り組むことができました。
例年どおり初めて見る問題もありましたが、前年までのように一瞬頭の中がパニックになるようなこともなく、逆に頭が冴え渡った感覚で回答欄を埋めることができました。
試験が終了し、やり切った感をもちながら家路につきました。
試験当日の夜、自己採点したところ、択一式は54点 選択式は全て3点以上の基準点をクリアしていました。自己採点上は、救済待ちの必要はないと思われる得点でした。
とはいえ合格発表までの2ヶ月半はとても長かったです。
合格発表で自分の受験番号をこの目で見るまでは、やはり不安はありました。
そして発表当日、合格者のなかに自分の受験番号があるのを確認しました。
その日の夜仕事を終えて自宅に帰ると 家族から「合格おめでとう」と出迎えを受け、思わずグッときてしまいました。
これまでの努力が報われた瞬間を胸に刻みました。
あきらめなかった理由
先ほど費用と費やした時間のことにふれましたが、経済学に「サンクコスト」という考え方があります。
埋没費用といって、すでに投下を済ませており、中止しても戻ってくることのない資金や労力のことをいいます。
経済学では、今後の投資を決定するときに、絶対に返ってこないサンクコストを考慮しないのが鉄則とされています。
私は、受験6回目の2011年の合格発表のあと、翌年の再受験を検討した際に、これまで費やした費用や時間をムダにしたくないと考えてしまいました。
しかし、それだけで再受験に突き進んだわけではありませんでした。
「あきらめるか、再受験か」
いったん立ち止まって、冷静に過去の試験結果から判断すると、「合格レベルの実力はついている、もう一歩で達成できる」という見通しが持てました。
これが私が7回目の受験をあきらめなかった理由です。
結果的にこの時の判断は、間違っていませんでした。
私の社労士受験の履歴
1回目(2006年)選択式:基準点未満 択一式:基準点未満
2回目(2007年)選択式:基準点クリア 択一式:基準点未満
3回目(2008年)選択式:基準点未満 択一式:基準点クリア
4回目(2009年)選択式:1点不足(労働一般) 択一式:基準点クリア
5回目(2010年)選択式:1点不足(厚生年金) 択一式:基準点クリア
6回目(2011年)選択式:1点不足(労働一般) 択一式:基準点クリア
7回目(2012年)選択式:基準点クリア 択一式:基準点クリア
おわりに
自分の将来の可能性を広げたいと自らの意思で思いたって始め、その意思(思い)が強い意志(志=こころざし)となって目標を達成することができました。
結果的に合格まで約7年という長い期間を要しましたが、合格証書とともに得ることができたのは「この私でもできた」という自信です。
合格率7パーセント(平成24年度)の国家資格試験に合格できたということ。
「粘り強くやり遂げた」という自分のなかに大きな自信をもつことができました。
運も大切ですが、運だけではどうにもならないこともあると思います。
その運を引き寄せるだけの努力が実を結んだからこそ、何回も1点不足に泣いてきた合格ラインを突破できたのだと思います。
最後まであきらめずに挑戦を続けて本当によかったです。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。