北海道「静養滞在の旅」 エピソード4 素晴らしきかな 何もしない旅
味わった上質な時の流れ・・・
今回、人生にして初めて、何もしないことを目的とした旅をした。これが素晴らしく楽しくて、快適だった。
私はいつも、“どうせ行くなら、あれもおこない、あすこにも行ってみたい” という考えから、スケジュールを目一杯詰め込む癖があった。だから妻に「スケジュール詰め込み過ぎ!」と怒られていた。
しかし、今回人生初めての180度反対の「何もしない静養滞在」をしてみて、これは最高の贅沢だと思った。
朝早く起きて、窓から入る爽やかな風を感じながら、歌志内マルシェで買った食パン「ボンジョルノ・クラウン」にピュアな蜂蜜をつけ、友人で地元民の斉藤家お手製のヨーグルトとプルーンを食し、ゆったりとした時の流れを過ごせたのは、何とも言えず芳醇な時である。
窓からの景色も周り中が緑で、しかも開放感があるので、気分も大らかになる。
日中、気が向けば持参したフォークギターを爪弾く。大きくて広い建物に私一人だから、弾き語りで好きな歌を歌っても、遠慮なく声を出せる。一番近くの建物まで100mはあるだろうから、迷惑をかける心配は全くない。ギター三昧(ざんまい)の毎日である。
そして隣町のマックスバリューで買った大好きなニシン昆布巻きと、セイコーマートのG7ワインでの夕食も、格別。そして適度にホッフに来られる人との交流も楽しい。
こんな毎日を過ごすのは初めてで、上質の時が流れる。
道民の心を掴んだセイコーマート
北海道のあちこちにあるコンビニのセイコーマート。この歌志内市にもある。
地元民の斉藤君と買い物に出かけた時、彼は次のように語ってくれた。
「セイコーマートは、地震のときでも地域の人に物資を供給するため、バックアップ用の電源設備が必要と考え、整備した。そして数年前の地震の時、他のコンビニは店を開かなかったが、セイコーマートだけは店を開け続けた。最低限の照明をつけ、レジも機能するようにしてあったのです」
なるほど、これなら道民の心を掴むわけだ。
普段使うことのない設備にお金をかけ、万一の時に地域住民の為に役立つ。口で言うのは易しいが、収益性を考えると、なかなかできることではない。
その言葉を聞き、私も心を鷲掴みにされた。
安い、旨い、心意気が良い・・・セイコーマートのG7ワイン
我々は、歌志内のセイコーマートに入った。その場で作っているおにぎりが旨そうだ。そんな私に斉藤君が呟くように言った。
「このG7ワインは安くて旨い」「セイコーマートの会長の丸谷さんは、十勝ワインの創業者ともいえる方の長男で、社長時代に『安くて、美味しいワインを』の考えのもとに、チリからも仕入れ、このG7ワインを世に出したんですよ。1本470円」
では、ということで滞在中の愛飲用に数本買った。
夕食の食前酒として口にすると、安いが確かに旨い。しかも1本470円とくれば、財布を気にすることなく飲める。
そして、社長の心意気を思うと、そのワインがますます美味しく感じられた。
#セイコーマート #かもい岳スキー場 #歌志内 #ギター #G7ワイン
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