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初めて知った「二重内陸国」

■ 二重内陸国の言葉にビックリ


二重国籍、二重スパイのことは知っているが、初めて「二重内陸国」という言葉を見た時、「えっ、それって何?」と思った。

先日、ウズベキスタン出身の方と会った。私はその国名は知っており、地球上の大体の位置は分かる。だが、正確なことは分からない。
そこで、地理や地形に関心のある私は、正確な位置を調べ始めた。すると冒頭「ウズベキスタンは二重内陸国」と出て来たのでビックリしたのである。


地図の黄色く塗ってあるところがウズベキスタン。
広さはスペインとほぼ同じ面積であり、日本の約1.2倍。
図は外務省のHP から借用。

■ 世界に2ヵ国しかない二重内陸国


ウィキペディアによれば、内陸国とは、すべての国境が陸上にあり、その領域を海洋上に持たない国家のことをいい、世界には48か国ある。
そして二重内陸国とは、国境を2回通過しなければ海に到達しない国のことを指す。
世界48か国の内陸国のうち、現在世界に存在している二重内陸国は、ウズベキスタン共和国と、リヒテンシュタイン公国の2ヵ国だけである。

ウズベキスタンは、中央アジアの国である。そしてカスピ海は陸地に囲まれているが、海とみなされたので、ウズベキスタンは二重内陸国になるのである。


■ 接点のあった二重内陸国リヒテンシュタイン


もう一つは、ヨーロッパにあるスイスとオーストリアに囲まれたリヒテンシュタインである。
私はウズベキスタンを訪れたことはないが、リヒテンシュタインは何度かあるので、その国が二重内陸国とすぐわかった。


地図の黄色く塗ってあるところがリヒテンシュタイン。

リヒテンシュタインの名を知ったのは自動車のラリーと、スキーからである。

今から約50年前、自動車のラリーで使う計算機に「クルタ」があると、三菱のファクトリーラリーチームの山崎英一氏から教えて貰った。

日本の当時のラリーに使っていたのは、タイガーの手動計算機だったが、これが重くて大きい。それが少し小型化して、パイロットのP3というものが出現してきたが、それでも重い。ナビゲーターの前にステーとか、テーブルを作り、そこに取り付けて使っていた。

そんな時、クルタを見たが、これが手のひらにすっぽり入り、軽くて、片手で操作できる優れもの。

動物に例えれば、タイガー計算機が像、パイロット計算機が馬、クルタは猫である。


タイガー計算機。
重くて大きかった。
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少し小型で、使い勝手が良かったパイロットP3計算機。


クルタの計算機

そんなクルタを素晴らしい計算機と思ったが、欠点もあった。
それは文字が小さく、夜間のラリーでは、その数字を読み取るのが難しい事だった。

そんなわけで、私はクルタ計算機を実践で使ったことは無かったが、リヒテンシュタインの国名は、鮮明に記憶に残った。

日本の小豆島の大きさしかないこの国の主要な産業の一つが、精密機械である。小国が生き残るために、精密機械が発達したのだろうなぁ~と思ったりした。

後年、スキーでヨーロッパへ行くようになると、実際その国を通過した。スイスのチューリッヒから、オーストリアのインスブルックは向かう列車は、その国を通過するのである。車で移動するときも、その国を通過する。
その度に私の頭には「切手と、クルタで有名なリヒテンシュタイン」の言葉が浮かぶのである。

ウズベキスタンで知った「二重内陸国」という言葉、そして連動して思い出したリヒテンシュタイン。
この2日間、私の頭は世界半周旅行をした気になった。

#二重内陸国  ”ウズベキスタン #リヒテンシュタイン #クルタ #自動車ラリー  

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